カテゴリ:クラシック全般
こんばんは、ほうとうです。
今年もあとわずかとなりました。毎年恒例のコンサート回顧をしたいと思います。 今春、大阪から広島に引越し、コンサート鑑賞の環境は大きく変わりました。広島には 海外のオケはおろか東京や関西のオケもまず来ません。なので、鑑賞機会は減ってしまいます。 音響の良いコンサート専用ホールも無く、週末等の夜の公演で、終演が遅れるとバスが終わって しまって、広電路面電車かJRしか公共交通機関がありません。 どうしても聴きたいコンサートがあれば、厳選して関西や東京に行かなければなりません。 現役のクラシック音楽界有名人(ウィキペディアによる)で広島出身者としては、大植英次、 山下一史(以上指揮者)、林英哲(和太鼓)、長原幸太(ヴァイオリン)、萩原麻未(ピアノ) (以上演奏家)、細川俊夫(作曲家)を輩出した地ですから、もっとクラシックが盛んになる よう、社会基盤を整えて、活用しなければなりませんね。 ![]() さて、本題に入ります。 ランク外の特別賞。 12月15日、広島サンプラザホールで行われた、「第九ひろしま2024」。 そうです。前回の記事で書いた、ワタクシほうとうが合唱団の一員として参加し歌った コンサートです。(手前味噌のようですが。) 指揮:沼尻竜典、管弦楽:広島交響楽団、船越亜弥(S)、山際きみ佳(A)、濱松孝行 (T)、友清祟(Br)、第九ひろしま2024合唱団。 このコンサートの直前に、被団協がノーベル平和賞に選ばれました。そして、世界各地で戦争・ 紛争が続き、ある国の指導者が核兵器をちらつかせる発言をするなど、終末時計の針が進められた この年に、歌詞の中にある 「・・・わたしたちを再び結びつける、生き方が違ってしまっている、わたしたちを。 全ての人々は、兄弟となる、あなたの、優しく大きな羽の下で。(松本憲治訳)」 を大勢の人と一緒に歌ったことは、決して意義の無いこととは思いません。 ![]() 広電、広響ラッピング電車 第3位。 8月6日、広島文化学園HBGホールで行われた、広響2024「平和の夕べ」コンサート。 指揮:C.アルミンク(音楽監督)、並河寿美(S)、藤村美穂子(Ms)、東京オペラ シンガーズによる、マーラーの交響曲第2番ハ短調「復活」。第4楽章の藤村さんが静かかつ厳か で染み入る歌唱が続く中、携帯電話が鳴り続けるという悲しいハプニングがあったのですが、それ でも良い演奏でした。 広響は大曲の演奏となると、客演コンマスを招聘しますが、大曲でも自前でコンマスを務め られるようになって欲しいですね。 ![]() HBGホール川側 順位は付けられませんが、巨匠の演奏も印象的でした。 11月14日、エリザベト音大セシリアホールで行われた、トン・コープマンのパイプオルガン ・リサイタル。御年80歳のオランダのバロック音楽の第一人者。それが3500円の入場料 ですぞ。だからといって短いコンサートではなく、ペダルをフルに使うJ.S.バッハを何曲も 含む2時間近いコンサートで、アンコールも数曲応えてくれました。 NHK教育テレビで視聴した、H.ブロムシュテットのN響の演奏会。こちらは御年97歳。 脚は弱られましたが、演奏は元気そのもの。 お二人とも音楽に対する探究心や情熱は全く衰えておらず、より良い演奏を求めて更新を続けて おられます。 このような生き方、尊敬で憧れますね。 あと、11月8日、サントリーホールで行われたT.ソヒエフ指揮ミュンヘン・フィルの ブルックナーの交響曲第8番。独墺的な演奏とは少し違うけれども、自分たちはこういう演奏を するんだ、という意識の現れた演奏でした。しばらく気になるオケでなかったのが、復活の感じ が見えました。 ![]() そして第1位。 11月23日、兵庫県立芸術文化センターで行われた、S.ラトル指揮バイエルン放送交響楽団。 曲目は、彼の友人が彼の為に書いた小品と、マーラーの交響曲第7番ホ短調「夜の歌」。 ベルリン・フィル、ロンドン響と歴任し、このオケにやって来たのですが、これまでの路線を 継続して、大曲でも完璧な演奏を聴かせてくれました。 今後も凄い演奏が期待できそうです。 来年も良い演奏に出会いたいですし、出演の機会を探していきたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.12.21 19:06:23
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