心の扉を開く
『GATE A TRUE STORY』 ドキュメンタリー映画(日本) あらすじ: 2005年7月、サンフランシスコ。世界最初の原爆実験が行われたアメリカ・ニューメキシコの"トリニティーサイト"へ向けて、日本の僧侶たちによる平和の行脚が出発した。広島での原爆によって生じた炎をトリニティーサイトへ戻し、その地で消火してしまうことで、負の連鎖を断ち切ることを目的に、僧侶たちは砂漠や山を越え2,500キロを踏破する。- 感想 - ※ネタバレしてます。 今年2月にフジテレビでこのドキュメンタリーの特集を見て以来ずっと待っていました。 この行脚は原爆への抗議活動や政治的なものではありません。 しかし原爆投下を正当化し続けるアメリカ政府の下で僧侶の行脚に対する市民の反応は?とても気になるところです。 心無く罵声を浴びせる人たちもいましたが、多くの市民が僧侶の目的に共鳴し、行脚に同行する人、差し入れをする人、中には一年分の休暇を使い僧侶の体調管理をサポートし続けた救命士までいました。何より驚いたのはアメリカにも被爆者がたくさんいることです。 何千回と核実験を繰り返したトリニティーの風下の町の人たち、ウラン工場で働いていた人、多くの人が被爆で亡くなっていました。 当時は苦しみから這い上がるのに必死だった町の人たちも、僧侶と痛みを分かち合っていました。一番印象に残ったのは、広島の原爆投下により家族を失った男性が復讐の目的で60年前にアメリカへ渡ったのですが、復讐は復讐を生むだけ・・・核兵器や武器の廃絶だけが平和への道ではなく、個人の心の平和がなくてはならない・・・と訴えかけていたことです。僧侶たちの願いは通じトリニティーサイトのGATEが開かれ、民間人ではじめて足を踏み入れることになりました。 原爆の火は原点に戻すことができ完結しましたが核廃絶への道はこれからです。。。核兵器解体基金この映画に関心があったのは、子供の時に広島の原爆ドーム・資料館に何度か訪れて、何の痛みも感じず一瞬にして何十万もの命が消える恐ろしさを感じたこと。 当時マンガ「はだしのゲン」も流行りました。 大人になってからは職場の労働組合の関係で原水爆禁止世界大会(広島)へ参加したことが影響しています。 日本人はもちろん世界の人々にぜひ広島平和記念資料館を見て欲しいです。 世界で唯一の被爆国として考えさせられることがたくさんあると思います。 さすが夏休み、映画館は親子連れで一杯でしたよ~。ポニョとポケモン効果でしょうねぇ。次はサラジェシカパーカー主演のが見たいなぁ。ちょっとH~(笑)。 りゅうび