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2008/05/13
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カテゴリ:債券
昨日ゼロクーポン債の税金について書きましたが、外債の場合は一般の利付債でも償還まで持っていると、為替差益に課税するくせに、途中売却益は非課税です。また、外貨預金を解約する際には為替差益に課税するくせに、外貨MMFは非課税です。このように、外貨関係は税金の公平性が保たれていないという印象を受けますね。金融関係の口座は、銀行でも証券会社でも、あるいはFXとかコモディティでもどれもこれも特定口座にして、一律20%の源泉徴収くらいにしてしまえば、煩わしさもないんですけどね。FXがらみなどの巨額の脱税事件も減るでしょうし。

イートレのオーストラリアドル建ゼロクーポン債にしたって、購入時と償還時の為替を1 AUD=100円で同じと仮定すれば、551千円で購入したものが100万円になり、差益は449千円となりますが、償還まで持っていれば、これが雑所得となり、3割課税ならば税金は13万円超です。一方、償還直前に999千円くらいで売却したとすれば、譲渡益は448千円で、特別控除の50万円以下なので非課税です。利益として大差ないのに、税金が全然違いますので仕組みとしてねじれているという印象しかないです。この際、金融関係は全部「金融所得」みたいな新所得を作って、一体課税にしたらいいと思うんですけどね。とにかく、売ったり買ったり、解約したり、償還したり、配当や利子もらったり、なにもかも一緒にして、トータルで1年でなんぼ儲かったってことでいいじゃないですか。

で、税金のことは置いておいて、ゼロクーポンなるものを買ったことがないので、価格はどのような経緯をたどるものか調べてみました。AUD建てでの価格を決定するものは、償還までの年数と、債券の金利(あるいは債券価格)で、さらに、円建てで考えれば、これに為替動向が絡んできます。

例えば、イートレで売っているものは、10年後の償還時を100とすれば、55.1の価格で売っています。額面1万AUDなら5,510AUDで売っているということです。この債券の利回りとしてイートレでは6.15%としていますが、計算式は以下の通りです。

55.1×1.0615^10=100

すなわち、55.1が年6.15%の利回り、複利で10年たてば100になるという計算です。よって、今現在のAUD金利が未来永劫そのままと仮定すると、最低購入単位である1万AUD分のこの債券のAUD建て価格推移は以下のグラフ(赤)のようになります。

ゼロクーポン債

ここで、今現在のAUDの金利としては、週末のブルームバーグの値を用いました。

残存 金利
1年 6.42%
2年 6.36%
3年 6.22%
4年 6.18%
5年 6.09%
10年 6.21%(参考)

ま、基本的には6%台前半で1-10年くらいまでかなりフラットなイールドカーブのようです。こんな具合ですから、ゼロクーポン債の価格もおおむね直線的に上がっていくようです。しかしながら、金利が未来永劫変わらないなんてことはあり得ません。特に、全く利払いがないゼロクーポン債では、途中での利益確定みたいな意味合いがないため、債券価格の動向に大きく振られるような気がします。よって、仮に金利が8%(1-5年ものすべてでフラット)になった場合の5年後以降のカーブ(青)も示しておきます。

これによると、大きく下ブレします。5年後では600AUD以上の差がつき、上昇率でいっても10%以上の大差がつきます。しかし、償還時に100になるという性質が変わるわけではありませんので、償還時期が近づくにつれ、徐々に差が縮まっていきます。早い話が、償還1年前では、100から、その時点の1年もの金利を引いた程度の価格になるはずですから、金利が2-8%程度の常識的範囲内ならばどう転んでも95%前後の価格になっているわけで、この時点で金利差によって何十%もの差がつくわけがありません。というわけで、特に償還近くまでの長期で考えると、どうころんだとしてもあまり気にしないでもいいかなと思いました。

しかしこれは、あくまでもAUD建ての話でして、円建ての場合むしろ問題は為替です。実は、青線で書いたような金利が高くなるという状況はあまり想定していませんが、仮に金利が高くなっていくのであれば、為替としてはAUDが高くなっていきそうで、AUD建てで考えた場合とは逆に為替効果で円建てパフォーマンスが良くなるかもしれません。しかし、今後数年ありがちなのは、AUDも金利が低下してゆくという見通しです。その証拠に、上で書いたブルームバーグの金利では、1-5年ものの範囲で、期間が長くなるにつれ金利低下が見られ、これは金利先安感を示しているものと思われます。金利が低下すれば、債券価格は上昇し、赤のグラフよりも上で推移するはずですが、金利が低下すれば、AUDは安くなり、むしろ円建てパフォーマンスは悪くなるかもしれません。まあ、でも、ディスカウントされた価格で買うわけですから、額面通りの一般利付債よりは、為替の影響は小さいかなと思います。

ま、いずれにせよ、為替動向、金利動向を見ながら、5-9年後程度を目途に売却という形になるのがいいところでしょう。実を言うと、最低単位の1万AUD(買値は55%くらい)の注文を出しています。税金の面倒がなさそうなんでね。もっとたくさん買って、何年かに分けて1万AUDずつ非課税の売却をするという手も考えましたが、マイポートフォリオで言えば、外貨ではAUDの割合が元々高かったので、その点はやや問題有りなので自重しました。本日約定なのですが、悲しむべきはAUDが週末に比べ1円以上円安になってしまったことかな。やっぱ、すぐに約定しない奴は悲しいですね。






Last updated  2008/05/13 05:17:37 PM
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