フェアウェイのスイッチング2009.4
NCRの民事再生では元本を100%弁済する計画ですが、これって民事再生では初のようですね。逆に言えば、元本100%返せるくらいなら、民事再生するほど苦しくなかったのでは?ということです。まあ、ほとんどジタバタしないであっさりと申請したって感じですからね。ちっとは他の不動産業者のようにジタバタしてもらいたかったものです。投資法人にキャッシュが無いのは誰でも分かりませから、違約金にしても、分割にしてもらうとか、物納とか、有利子負債に変更してもらうとかやりようはあったんじゃないかと言うことですね。本当にあらゆる手段を尽くしたのかと言う点が疑問です。さて、フェアウェイというのは第一生命の変額年金保険です。変額とは、運用成績によって、受け取れる年金額が変化するためで、実体は投資信託です。フェアウェイの投資先はおおざっぱに言えば、7通りで、バランス型と日本株式型に関してはさらに3種類の選択肢が用意されています。バランス型(安定型・中間型・成長型)日本株式型(225型・TOPIX型・成長型)J-REIT型世界株式型世界債券型米国MMFマネープール型この範囲内で、自由にスイッチング可能なところが変額年金のメリットの一つです。年間ある程度の回数までは手数料もかかりませんし、解約時まで税金関係は考慮しなくても良いため、スイッチング時のコストは考える必要ありません。しかし当然ながらデメリットもあるわけでして、個人的にはそのデメリットのほうが大きいので、通常の投信の方がいいと思っています。にもかかわらず、諸事情により、この変額年金を少々保有していますので、メリットを最大限活かすために、月に1回くらいスイッチングしてみようということを、2008.7から始めました。前回のネタはこちら。スイッチング方針は以下の通りです。月1のスイッチングですから、過去1ヶ月のパフォーマンスを最大限に尊重します。ただし、もう少し長い目で見て、過去2,3,4ヶ月間のパフォーマンスもそれなりに考慮して、この4通りの騰落率から、各投信ごとにF指数というものを計算します。これは独自に(勝手にとも言う)計算しているもので、別に権威のある数値ではありません。このF指数の上位から順に1,2,3位に40%,30%,20%の割合で投資します。残りの10%は、その時の気分次第で選ぶ21世紀枠とします。ただし、3通りずつあるバランス型と日本株式型投信については、その中で最も上位のもののみを候補とします。さらに、マネープール型は、場が荒れたときなどの逃避先のキャッシュなのですが、つまらないので選択肢からはずします。結果的に、計6通りの投信を対象に、ここから4種類を選ぶスイッチングを行うわけです。また、内容があまり変わらない場合、スイッチング自体をスルーします。やるかやらないかは、その時の気分次第です。このような方針の下、1年くらいは続けてみて、また1年後にスイッチング方針を考えてみようという企画です。先月末の各投信のF指数は以下のようになっています。プラスであるほどパフォーマンスがいいということになります。+4.77 米国MMF 10%→40%+3.91 世界債券型 30%→30%+1.83 日本株式型(225型) 0%→20%+1.00 J-REIT型 40%→10%-0.20 マネープール型-0.38 世界株式型-0.52 バランス型(成長型) 20%→0%今回の特徴は、プラスもマイナスも絶対値で5以下と値が非常に小さくなったことです。リーマンショックの昨年9月以来、絶対値で10を超える2桁マイナスセクターが必ずどこかにありましたので、やっと落ち着いてきたかなあという感じです。また、プラス圏に4セクターが入っていますが、これも実に昨年6月以来のことです。底打ち感が語られるようになってきましたが、そのような状況を反映しているものと思われます。3月も2月に引き続き円安方向でしたので、外貨投信が成績がよかったようです。さらに、これも昨年6月以来なのですが、日本株がプラスに転じました。また、J-REITは2月は大きく下落したため、最下位に転落していたのですが、3月に持ち直したため、再度プラス圏に入りました。3月は、単月で見れば、マネープール型を除いて全投信上昇したわけですが、F指数は単月ではなく過去2,3,4ヶ月のパフォーマンスも見ますのでまだマイナスとなっているセクターもあります。その中でも、バランス型は今回リスク資産が多い「成長型」のパフォーマンスが一番よくなりました。下落局面では、リスク資産が少ない「安定型」が、下落率が多少小さいという意味においてパフォーマンスがいいわけですが、昨今の株価、為替の上昇を受けて、リスク資産が一番多い「成長型」のパフォーマンスがよくなってきたということです。スイッチングは、ひと月前は上旬にすごく忙しかったことと、J-REITの動きが納得出来なかったため、F指数最下位だったJ-REITを一番多く保有したままスイッチングをスルーしました。結果としては、3月単月の成績はJ-REITが一番よかったため、スルーは正解でした。今回は全体的に落ち着いてきたため、方針通りにスイッチングを行いました。すなわち、1位、2位、3位である米国MMF、世界債券型、日本株式型(225型)に4割、3割、2割を割り当て、さらに残りの1割はJ-REITを残しました。よって、今回はバランス型が無くなったわけです。為替に関しては、ここのところ円安方向へ一方的に進んでいるようですが、考えて見れば、リーマンショック後、円の独歩高がきたわけですが、そうなる理由もあまりなかったでしょうね。まあ、金利差が縮小しましたので、多少の円高は仕方がないものの、どの通貨に対しても半値戻しくらいにはなってもいいように思います。よって、外債型が多くなっても1-2ヶ月なら問題なしと思います。ただし、長期的にはUSDには弱気です。今のところ、1EUR=1.3USD台ですが、いずれリーマンショック前の1.5-1.6USDくらいになるのではないかと個人的には思っているわけです。そのとき、1EUR=140円ならば、1USD=90円とかそのくらいのイメージでしょうか。先月末のポートフォリオは以下の通り。先月末ポートフォリオJ-REIT型:38.32%世界債券型:31.63%バランス型(安定型):19.41%米国MMF:10.64%J-REITは2月にいったん大きく割合を下げましたので、3月末時点でも4割に回復していませんが、これでも2月末に比べるとかなり増えています。3月は全投信成績がプラスなので、当然ポートフォリオ全体の成績もプラスで、+3.45%でした。ちょっと17:46から1時間半の間、「グロソブvs外貨リバランス」ネタをのっけていました。これは実は明日のためのネタでしたので入れ替えました。