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カテゴリ:本の紹介
立ち寄った本屋でオススメされていたので読んでみました。
正欲 [ 朝井 リョウ ]楽天ブックス 朝井 リョウさんが書かれた「正欲」です。 多様性を許容する時代、本当の多様性ってなんだろう、と考えさせられる作品でした。 物語は複数の人物の視点から描かれます。 小学校に通えない不登校の子供を持つ父親、過去にトラウマを持っている女子大学生、高校時代にとある人物とナイショの出来事を共にした販売店員。 それぞれの登場人物が持つ価値観と、読者という立場の我々の価値観の違い。 その価値観の差異を小説を、読んだあとに埋めることができるのかは読者自信の心に委ねられるところです。 しかし、多様性という言葉の奥底に隠れている人たちを意識していくのが、良いことなのかもしれないと感じました。 自分の価値観なんて、たかが知れています。 世の中は知らないことだらけです。 こうやってブログを書いている、何気ない一言が誰かを傷つけている可能性だってあります。 それでも、ワタシたちは通じ合っていくのが、わかり合えるための糸口であると信じたいです。 思ったことを伝え合わないと相手と理解し合うことなんてできません。 それが悲しい結末になろうとも、後悔は無いと思うのです。 という意味深な言葉を残して終わりますが、小説としての満足感よりも、新たな気づきを与えてくれた小説でしたー! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022/05/03 10:00:36 PM
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