トレガー博士についてミルトン・トレガー氏は、若い頃ボクシングをやっていて、ある時彼のトレーナーが、とても疲れて帰ってきたことがありました。そこで彼は、 「今日は僕がやってあげるよ。テーブルの上に横になって。」 といって、マッサージを始めたんです。 トレーナーはとても驚いて、 「君は一体どうやってマッサージをしているの?」 「君がいつもやっていることをしているだけだよ。」 「僕は君のようにはしてないよ!君はすごい手をしているよ!」 と言ったそうです。 トレガー氏は、家に帰って坐骨神経痛で長年ひどい痛みを患っていたお父さんに、マッサージをしてあげました。すると、お父さんの痛みがやわらいだのです。 それからトレガー氏は、自分が触れることで成果が出るのが楽しくて、練習を重ね、マッサージを続けたのです。 何年もただ自分でやっているだけだったのですが、60年代になって、トレガー氏は、エサレン研究所でフェルデンクライスをプロモートした人に見出され、トレガー協会が発足されました。 その後、トレガー氏は、50歳過ぎに医学博士をとり、このワークを知ってもらおうと普及活動を続けていったのです。 水の袋のような人間の身体を動かしてみると自然に揺れが起こります。98%が水でできているので、動かし始めると自然に揺れてしまうのです。 この身体はどんなふうに動けるんだろう、と自分の中で質問しながら揺らしていると、その振動はマインドと身体の深いところに届きます。外側に触れるだけでは到達できない深いところまで、振動によって到達できるので、身体自体が持っているリズムに乗ると、中心、芯にまで到達できます。 トレガー博士が目指したのは、振動を通してマインドの部分に到達することです。肉体、筋肉を通して、マインドの部分にまで影響を与えることです。 外部からの揺れによって、制限や縮こまることをマインドの中で手放すのです。 ジャンル別一覧
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