ダンドール・男的人形趣味

2015/04/24(金)22:53

精霊に会いたい・ボディの製作

B-7.精霊に会いたい(8)

前回、「シメシメ、楽しみだなー。」と言って 記事を締めくくったので羽を取り付けた写真を期待された方もいるだろう。 だが、そうはいかない。 胸パーツは撮影用に塗装した物があったので 上半身の写真を披露できたのだが、 それ以外の部分は全くの手付かず。 見栄えがしないどころか、みっともない。 じゃあ塗装にかかるか、と行きたいが、そうはいかない。 まずはお湯を沸かす。 沸くまでの間に素体をバラして ソフビパーツの切り口をナイフで削って形を整える。 ソフビパーツのメーカー工程で、型にパーツの原材料を流し込んだ 余分な部分を職人さんがサッサッサッと削除する。 (分かり辛い説明でスミマセン。) よく見ると「ナイフで削った感」が残っていたり、 薄くした方がパーツの組み合わせが良くなったりするのだ。 (例えば胸と胴のパーツの合わせ目とか。) 整形が終わったら削りカスの除去と塗料のノリを良くする為に洗剤で洗う。 そこまで終えたら各ソフビパーツを沸かしたお湯に入れる。 ソフビパーツの工程は、型からパーツを抜く時、まだ熱い内に行う。 型から抜きたてのパーツはまだ熱を持っていて柔らかい。 つまり、形が歪んだまま冷えて固まってしまう事があるのだ。 その歪みを無くし、本来の形に戻すために熱湯につける、というワケ。 胸パーツをお湯に入れているショット。 グツグツと沸騰しているので箸を使う。  「わーい、みんなの憧れ、柔らかおっぱいだー」  「オトコって、本っ当にバカよね。」  「ウッ、雛チン、マジだし・・・」 この下胴パーツはお腹がへこんでいたが、 熱湯につけたらキレイな形に戻った。 分解したパーツを並べてみた。 バラしてみると細かいパーツで成り立っているのが分かる。 胴体内のフレームは入っていないので、実際のパーツ総数はもっと多い。 「接着」しないで成立する、この構造がスゴイ。 関節部分まで分解したのは、 見える部分にサンドペーパーをかけてツヤを落としたり、 成型時にできた金型の合わせ目を消して「工業製品感」を無くすためだ。 ソフビパーツにはツヤがないのでペーパーがけでツヤを落とすと、 ソフビパーツとの質感の差が目立たなくなり、自然な感じに仕上がる。 やはり洗剤で洗った後、各パーツを塗装するのだが、 その作業の様子は撮影していないので、 完成した写真を、次回ご紹介する。 最後に、パーツ並べがけっこう面倒だったので 記念に別の角度から撮影した写真を、どうぞ。

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