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Oct 27, 2005
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カテゴリ:日々の思い
2005-10-28 17:13:43

昨日の日記に、印象に残ったエッセイの表題だけをいくつか書いたが

実は、書きそびれたのが一つある。

それは、佐藤正午さんという作家の「四十歳」という題のものである。

私は四十歳ではないが

この「馬齢を重ねる・・・」の書き出しで始まるこのエッセイがまだ気になっている。

特に、「馬齢を重ねる」ということば自体が妙にこころにずしんとすわっている。


なぜ昨日、書かなかったのだろう?

たぶんこの言葉には、人生に対して否定的な響きを感じて、「私の好むところ
にあらざる。。
」と こころが拒否したのであろう。


いや~、今まで「馬齢を重ねてきた」と思えば空しくなるではないか。


しかし、妙に気になって仕方がない。

昨夜、もう一度 読んでみた。

ここで、少し著者の冒頭の文を書き移してみよう。

「馬齢を重ねる という言葉があって、
手元の辞書で調べてみると、これは 「たいした事をしないうちにただ年をとっただけ」
との意味で、
しかも謙遜の表現らしいのだが、べつに謙遜をするわけでもなく、素直な感想として、
新たな年の始まりに この言葉を呟いてみたくなる。
まったくの話、馬齢を重ねに重ねて ここまでたどり着いた・・・」


という始まりである。


振り返れば、私も・・


誰しもが喜怒哀楽の詰まった人生であろうが・・

私にも辛苦は結構あったが、塞ぎ過ぎずになんとかやり過ごし、明朗を看板にして、
それなりに懸命に生きてきたという自負も少しはある。


だからといって

今、その成果や果実をなにかもぎとっているかと問えば、何もないのが現状である。

やはり、私も馬齢を重ねてきたのだと思わざるをえないのか。


そういえば、「ばか」を漢字では、「馬鹿」と書く。 なるほど・・・妙に納得。

納得したら、なぜか奇妙にも こころ安らいできたりする。(笑) 


しかし・・まだ

「馬齢を重ねてきたんじゃない!」と、抵抗したい気持ちと拮抗し合っている。



今、妙な気持ちである。^_^








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最終更新日  Oct 28, 2005 12:55:25 AM
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