2006/03/22(水)20:33
WBC-王ジャパンが残したもの・・etc.
王ジャパンは、日本の最高位にいる選手たちが揃ったチームではない。
選手たちの熱い結束が風を呼び、世界一への勝利を導いた。
優勝するまでには、イチロー発言にもあるように「最も屈辱的な日」を迎えるなど、
いろんなドラマがあった。選手それぞれのドラマもいろいろあった。
最終勝利を得るまでの進行なかで、王ジャパンの優勝は私たちにいろんなことを学ばせてくれました。
私は、野球界のことは詳しくは知らない。
2008年北京大会を最後に五輪から消えることになっているのも初めて知った。
両氏がが紡いだ日本球界の悲願が達成したという重みも考えると
ますます胸を打ちます。
「でも、これで、終わりじゃないんだ」と王監督は言う。
尽きることのない野球への情熱が日本代表の魂だったのだ。
「野球発展のために、できることがあれば何でもしたい」。
その思いは、長嶋さんも王さんも同じ思いだった。
だから、長嶋元監督は
「王監督率いる日本の野球が、世界の野球に変わったことを意味する
価値ある勝利」 と讃えている。
王ジャパンが残した足跡は、今後の野球界にどんな風を送るのだろう。
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■優勝までの王監督とイチローのことばを記念に少し記しておこう。
●未知の大会、調整が難しい春先……。代表を辞退する選手もいた。
王監督は、しかし、泣き言を言わない。強いリーダーシップも強要しない。
難しい状況からリーダーが育ち、チームが結束していくのを待った。
イチロー 「向こう30年、日本には手を出せないと思うぐらい完全に勝ちたい」
●その韓国に連敗する。
イチロー 「最も屈辱的な日」
イチローは、初めて経験する日本代表の誇りと所属球団で長く離れている優勝への渇望が、ふだん以上に彼を雄弁に、情熱的にしていた。
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●準決勝へ。
アメリカがメキシコに敗退したことで、日本が準決勝へ進む風が吹いた。
王監督は、イチローを1番打者から3番へ昇格させた。
(それまでは、イチローは一番打者を願い出ていたため)
王 「どちらかと言うと、彼(イチロー)は個人主義的と見られていた。
WBCに参加して、彼の熱いものが日本の人たちにも伝わったでしょう」
イチロー 「野球人としての品格にたけている人。ただ単に数字を残した人じゃない」
●二人は打撃論も交わした。
イチロー 「打撃が簡単になったことはありますか?」
王 「そんなことはほとんどないよ」
イチロー 「偉大な王監督の言葉は、ぼくに勇気を与えてくれました」
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●優勝。王監督の胴上げが始まった。
王監督 「最高の形で野球のすばらしさをアピールできた」
イチロー 「野球人生で最高の日です」
イチロー 「野球をやりながら強くなっていったことがうれしい。このチームで、
メジャーでやりたいぐらいです」
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●ジーコ監督
「日本にとってすばらしいこと。サッカーも同じ道を歩めるように願っている。
常に夢を持って前を向いて進んでいかなければと思っている」
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ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝の日本―キューバ戦の視聴率は43.4%(関東地区)。瞬間最高視聴率は56.0%(同)で、日本が優勝を決めた直後のこと。
準決勝の日本―韓国戦は視聴率が36.2%、瞬間最高視聴率が50.3%(同)。
他地区の視聴率は、関西地区が40.3%、名古屋地区が35.6%、北部九州地区が42.9%。
プロ野球の中継では94年10月8日の中日―巨人戦が48.8%(同)を記録したのが過去最高。(同率で並んだ両チームが最終戦で対決し、巨人がリーグ優勝を決めた試合)
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【サンディエゴ(米カリフォルニア州)「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の決勝。日本―キューバ戦は20日午後6時(日本時間21日午前11時)から、サンディエゴのペトコ・パークで行われた。 試合時間、3時間40分間。
第1回となるこの大会は、米が主催で、誤審が連発したり、その他ルールにいろいろと問題のあるものであった。