というわけで、現地入りした我が家。早速主人が手配した長期滞在者向け家具つきアパートに行った。
このアパートは、ハイエンドのビジネスマン向けで有名なチェーンが運営するもので、電話回線やインターネット高速回線が惹かれていて、モダンな家具や食器が配備されていた。もちろん洗濯機・乾燥機も室内配備され(注:アメリカのアパートは洗濯機・乾燥機が共同となっているのが普通)、さすが有名チェーンという感じ。
私たちと動向していた不動産業者さんも、「ほー、立派なところだねえ」とため息を漏らしていた。
その後、本宅となる家を見に行き内装等をオーダーしたあと、部屋に戻りやれやれとお茶で一服していた夜の9時。
突然、上階から「ズン、ズン、ズン」と低音が響きだした。
どうやら大きな音で音楽をかけている模様。
しばらく待ってみるも、やむ気配がない。
私 「テレビでもつければ、気にならないよー」
パパ 「いやいや、こんなことする人が上階にいるようでは安全面で不安だよ。」
そこでチェーンのコールセンターに電話をして、職員が対応するようにお願いしてみた。
ところが、コールセンターの男がいうには、「そこのアパートに夜間常駐している人はいないので、あまりひどいようなら警察に電話して対応してもらえ」とのこと。
その後、パパもいろいろとチェーンのほかの番号にかけてみたのだけれどらちがあかず、しまいには一番最初に話したコールセンターの男とつながり、彼が意図したのかしないのかわからないが話の途中で電話が切れてしまった。
しかたなくパパは警察に電話をし、ほどなくして警官が来て音は鳴り止んだ。
というようなことが1夜目からあった上に、次の日にアパート内のマネジメントオフィスに出向いてクレームしても、「われわれは居住者間のトラブルに関与しない」と言われたために、我が家は居住場所を移すことにした。
次の日に2件の長期滞在者用アパートをみて、うち1件に決めたものの、主人の会社内の手続きが終わるまでにさらに1週間ほどかかるとのこと。
で3日目、パパを会社に送り出して午後3時半頃、部屋のドアの鍵を開けようとガチャガチャ音がする。 「あれ~、パパにしてはずいぶんと早いなあ」
うちの子はてっきりパパだと思って、小躍りしてドアの前で待っている。
そして鍵が開いて、ヌーっと入ってきたのは!なんと、見知らぬ白人のおじさん ではないですか!
いやー、マジで全身が凍りつきましたね~。
おじちゃんは頭頂部が薄くて、もちろんころころとよくお太りで黒いTシャツを着てました。メガネの奥の善良そうな瞳をキラキラさせて一言。
「Maid service? (ハウスクリーニングする?)」
いやいや、そんなもの頼んでないし、たとえ頼んでも女・子供しかいない時間帯にはお願いしませんよ。 No thank you! でお引取りいただきましたが、本当にどうなってんだー、このアパート!
ということで、新しいアパートに移ることになりました。
旧アパートの最後の日に食べたフォーチュン・クッキーのお告げが、"Remember yesterday, but live for today"
今日から気分一新で頑張れよっということか。
悪い連鎖がこれで終わりになってほしいところです。