アメリカ生活日々雑感

2007/05/26(土)01:09

音楽ケータイを買う

アメリカ生活(20)

こちらに来て2ヶ月近く経って、ようやくケータイを購入した。こちらはクレジット・チェック(信用照会)が厳しく、米国内でクレジット・ヒストリーのない人には150-500ドルのデポジットを課すなどして、購入のハードルが高い。 もちろん、この国を離れて8年近く経つ私にそんなものはあるわけがなく、会社勤めなら会社にサポートレターを書いてもらえばいいのだが無職の今はそれもかなわず、仕方なく主人名義で購入した。 私のいるエリアでは4社がサービスを提供しているが、やはり昔からサービスを提供している2社の方が、カバーエリアも広く、ネットワークも厚くて通話断が少ない。 となるとC社とV社のいずれかということになるが、C社の方が無料通話分数の繰越期間が1年間と長く(V社は2ヶ月)、日本との国際ローミングも提供しているということで、C社に決定。 できれば、赤かピンクの二つ折りのケータイが欲しかったのだが、そうなるとM社製の薄型か、S社製の音楽ケータイのいずれかに選択肢が絞られてしまう。 7月まで、S社製品のプロモーションで、イヤホン、SDカード、ナップスター1年間無料の音楽プラン付きで50ドル(実際に店頭で払うのは150ドルだが、事後申告で100ドルの払い戻しがあるリベートを利用した場合)で購入できることを知り、さっそくC社の直営窓口まで出かけた。 対応してくれたのは、見上げるような大男の若者社員で、私が欲しい料金プランや電話機も決まっていたのでさくさくと処理をしていく。 ところが、そのプロモーションの件に関しては知らなかったらしく、会計の段になって「200ドル」を請求してきた。 「お宅の会社のウェブで150ドルだって書いてあったんだけど」 「えー、僕知らないなあ。じゃあ、ここにあるパソコンでそのページ見せてよ」 そのページを見せると、あっさりと、 「OK、じゃ50ドル引くよ」 ←おい、そんなに簡単に値引いていいのかよ。 そして、実際に請求されたのは「130ドル」だった。 ←おいおい、金額間違えていいのかよ。 そして、家に帰ってパッケージの中身を確認すると、ナップスターのサブスクリプション・カードが入っていない。 ←おーい、商品渡し忘れてるってば! どうも彼は音楽プランに詳しそうではなかったので、3日後にC社のカスタマーケアの番号に電話をしてみた。 「はい、こちらはC社のジョーです。ご用件は?」 「先日そちらで音楽ケータイ買ったんだけど、ナップスターのカード入ってなかったので、どうしたらいいかしら。あと、サービスのアクティベーションの方法についても教えて欲しいんですが」 「じゃあケータイ番号と、ご主人の名義ということなのでご主人のソーシャル・セキュリティ(社会保険:以下SS)番号の下4桁を教えてください」 うーん、主人のSS番号・・・不覚にも知らない。 私「すいません、分からないのですが」 ジョー「それがないと、あなたの顧客情報にアクセスできないので、彼に連絡が取れる電話番号を教えてください。」 私「彼のケータイで、XXX-XXXXです」 すると、ジョーのやつは何を勘違いしたのか、 「いや僕が必要なのはケータイの番号ではなくて、SS番号なんです。」 私「だから、あなたが主人に電話をかけてそれを確認したいんでしょう?彼のケータイ番号はXXX-XXXXなのよ。」 ジョー「いや、そうじゃなくて、僕が知りたいのはSS番号!」 というようなやりとりを7-8回した。だんだん向こうもイラついて口調が乱暴になってきた。 最終的にようやく向こうが理解して主人に連絡がつき、私の顧客情報を確認後に返ってきた言葉が、「申し訳ないですが、買ったお店に行って事情を説明してください。アクティベーションの方法は、カードに書いてあるのでそれに従ってください。」ですって。 なんの意味もないじゃーん。 しかも「今、一番月額基本料の安いプランだけど、大丈夫?無料分数の多いプランに換えない?」と勧誘してきた。 私は半ば呆れながら、「そんな、使ってまだ3日目だもの、わからないわ。必要だったらまた連絡するわ。」 ←ったく、自分の仕事ちゃんとしてからセールスしろよ(怒) ジョー「電話の品質やカバレッジは問題ないですか?」 私「ええ、電話機はグレイトに動いているし、私はお宅の商品にとぉぉぉっても満足しているわ。」と、一応お世辞を言って円満に電話を終えた。 そして5日後の今日、C社店舗に出向いたところ運よくマネージャーの女性がいて、すんなりナップスターのカードを渡してくれ、使い方も簡単に教えてくれた。 ということで、音楽ケータイを30ドルで購入することができました。 しかし、日本で同じ業界にいた者としては、もにょる場面が多かったなあ。この国でケータイの音楽配信サービスが根付くのは前途多難だなー、と思った出来事でした。

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