びんびんツアー
南麻布の次に向かったのが、遠く離れた墨田区向島。『菓匠 青柳正家』という和菓子店に行きたいと友人が言う。特に和菓子好きにも思えない友人に、何でその店が気になるのか聞いてみると、「昔、教師びんびん物語でさぁ…」と熱く語り始めました。『教師びんびん物語』とは、ご存知かもしれませんが、約20年近く前にフジテレビ系列でやっていた、トシちゃんこと田原俊彦主演のテレビドラマの事ですね。そのトシちゃんの後輩教師・榎本(野村宏伸)の実家が和菓子店という設定で、このお店がロケ地として使われたそうです。友人は教師びんびんになぜか強い思い入れがあるようで、上京してきてはそのロケ地を巡っている訳なんですが、特に興味が無い僕はただの道案内役…(重厚な佇まいの店舗と友人)さ~て、事前の知識が“ロケ地”くらいしかなかった、菓匠 青柳正家でしたが、実は皇室へ献上されたという十六菊花御紋章をあしらった菊最中という商品で有名なお店でした。そのような由緒正しいお店ですから、贈答用の高級なお菓子が中心。僕なんかのビンボー人がぶらっと入って買えるようなものはほとんどありませんでしたが、友人は記念?に菊最中やら栗羊羹やらを買いまくり(笑)買い物が済んで、友人が女将さんと思われる方に、「このお店って昔、教師びんびん物語のロケ地として使われましたよね?」と早速質問開始。友人のあまりにも唐突な質問に女将さんも驚いていてましたが、だんだん当時の記憶が蘇ってきたのか、色々話してくれました。そして、「ここのすぐ近くだから」と、もう一つのロケ地である、隅田川に架かるさくら橋を教えてくれました。(X字型の曲線を描いているさくら橋)我々がさくら橋に着いた頃、辺りは暗くなり始めてました。まっ、たまにはこんな休日もいいかも。