☆狼…ロウ、おおかみ、みだ(れる) ☆狽…バイ

「狼狽(ろうばい)」の語源は面白いです。「狼」(現代の狼と違う)も「狽」も伝説上の動物なのですが、「狼」は後ろ足が短く、「狽」は前足が短いオオカミでした。「狼」が「狽」の背中にもたれかかるようにして、両者一緒に歩いてバランスをとっていました。
思いがけず両者が離れてしまうとバランスを崩して転倒してしまいます。離れてしまって、大慌ての状態、それが「狼狽」です。
現在の「狼」はもちろん自立歩行ができます。「狼狽」することはありません。ニホンオオカミのように絶滅させられてしまって、天国で狼狽している種もいるかもしれませんが。

※狼煙(のろし)…遠く離れた相手に合図を送るための、焚き火の煙。狼の糞は、燃やすと風があっても真っ直ぐに煙が上がり、のろしに適していたため、この漢字になったようです。
※狼藉(ろうぜき)…物が散乱していたり、乱暴な振る舞いを言います。狼が寝るとき、草を踏み散らすことからできた語だそうです。花が散り乱れる様子を「落花狼藉」とも言います。