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テーマ:読書の愉しみ(1055)
カテゴリ:ミステリー三昧
広告会社の腕利き営業ウーマン、柏原美千子は頭痛、疲労感、吐き気等に悩まされ、精神科医を訪ねました。その医師の治療に、「産業スパイ?」疑惑を抱いた美千子は、ルポライターの岡坂神策に調査を依頼します。 岡坂に相談された精神医学教室の教授、下村瑛子は、ある仮説を伝えます。その後、事態は思いがけない方向に…。 ![]() ![]() 岡坂シリーズものの短編集です。岡坂は、私立探偵まがいの仕事も引き受けますが、本業はルポライターで、内戦時代のスペイン史に興味を持っており、スペイン語が話せます。 探偵としてのスタイルは、人からの情報だけでなく、丹念に本屋・古本屋を回って情報収集した上で推理を組み立てるのが特徴。作者の逢坂氏自身も執筆に当たって膨大な文献資料を読み込んでいるそうです。 「もう欲しい本がない」位の本の虫というのが、すごいなあと思います。 この短編の読みどころは、瑛子の口から語られる、脳の働きの不思議な表れでしょう。瑛子は別の岡坂シリーズにも登場します。 参照元:逢坂剛『緑の家の女』角川文庫 から『首』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 24, 2025 12:00:13 AM
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