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October 24, 2025
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カテゴリ:ミステリー三昧
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 鈴木三重吉が創刊した『赤い鳥』によって日本の児童文学・児童文化は一気に開花しました。


 三重吉は子供たちのために質のよい文学を提供しようと志していました。気持ちよく児童向けの小説などを執筆してくれる作家もいれば、断られることもありました。
 いまは、カフェパウリスタで芥川龍之介に依頼しているところです。

 カフェパウリスタは明治44年に銀座に開業した喫茶店で、店名は「サンパウロっ子」の意味です。1923年の関東大震災後、ひとたび喫茶店経営から撤退しましたが復活し、現在も営業中です。作中に出てくる珈琲のキャッチフレーズ「鬼の如く黒く~恋の如く甘く~地獄の如く熱き」珈琲は健在です。
 芥川、平塚らいてう、与謝野晶子、森鴎外たち文化人がこぞってこのカフェを利用したことも有名です。

 ​二人の会話に、何でも願いが叶うという檜乙(ひのと)神社に願をかけて、みごとに意中の女性と交際できたという太(ふとし)の 話が出てきます。芥川はこの話に疑問を抱き、ある推理を語ります。 ​
​明日の文壇を担う少年少女の才能の芽を成長させる燦々たる陽光になるであろう​​


という、三重吉の芥川への信頼は本物です。​​彼に書いてほしいという願も。

 ​​​太がしたことの裏の意味は意外です。そして「名作」とは?このもう1つのミステリーの答えは読者に委ねられます。

漱石山房 
 漱石の弟子であった三重吉はここで、木曜会という文化人交流会に参加していました。芥川も然り。芥川は自分の才を認め後押ししてくれた漱石を終生敬慕していました。来客の多さが漱石の執筆の妨げになっている様子を見て、木曜日に絞って面会日としたらと提案したのが三重吉だったそうです。


図版は漱石公園に掲示されているもの。

           参照元:青柳碧人『名探偵の生まれる夜ー大正謎百景』角川書店

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Last updated  October 24, 2025 12:00:08 AM
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