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テーマ:読書の愉しみ(1087)
カテゴリ:ミステリー三昧
「私」(作家の有栖川有栖)は、大作家の影浦から、自殺とされたある人物の死の真相を探ってほしいと依頼されました。その男は影浦が執筆のために使うホテルに長期滞在していましたが、今一つ身元がはっきりしませんでした。 「私」は火村英生に代わって情報を集めることにします。果たして男の正体と、その死の真相は…。 ![]() 火村英生シリーズの一作で、大阪中之島の中央にある銀星ホテルが舞台です。中之島ほ実在の地名です。作中で大阪の歴史を絡めてこの地の様子が書かれている辺りは、大阪に地理感が全くない私にもわかりやすく、楽しく読めました。 ホテルで最期を迎えた推理作家、アイリッシュのエピソードも語られます。アイリッシュの残した紙片に書かれていた「死んだ後も、ほんの少しでいいから自著を通して生者と共にいたい」という内容の言葉に、作家としての「私」は共鳴します。 「私」の人となりが随所に表われていて、そこも読んでいて興味深く思うところです。 ワトソン役の「私」ですが、なかなかどうして優秀な探偵です。長編らしい推理以外の部分の厚みもあり、推理についても無理なくスマートな展開です。 筆者は大阪府大阪市生まれで、小学校の卒業文集に載せた夢が既に「推理作家になりたい」でした。初志貫徹ですね。 参照元:有栖川有栖『鍵の掛った男』幻冬舎 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 14, 2026 12:00:14 AM
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