■◇命の焔◇■レイ・ブラッドベリ『青い蝋燭』
ちょっとした好奇心から立ち寄った金物屋で、ジュールは細長い青のパステル調の蝋燭に目を留めます。灯がともってもいないのに、それは自ら発光していたのです。 店主はジュールに「愚か者は銃を使い、賢い者は蝋燭を点す」と語りかけます。灯をともし、その焔に向かって死んでほしい人の名を唱えると、思いの通りになると店主は言います。 日本でも、蝋燭は呪術の儀式に使われます。蝋燭は人間、その焔は命を表すからです。西洋でも同じ用途に使われるのですね。 恨む相手がいるジュールは、無理矢理蝋燭を手に入れて、呪いを実行するのですが…。「賢い者は蝋燭を点す」とはいかなかったようです。 短編『青い蝋燭』は、レイ・ブラッドベリが売れ始めたころの作品です。ダークで皮肉な小品。 参照元:レイ・ブラッドベリ 仁賀克雄・訳『火星の笛吹き』グーテンベルク21☆蝋…ロウ ☆燭…ソク、ソク、ともしび