北海道から届いた花器
昔、こちらの家は、ほぼどの家も農家でした。それぞれが所有する土地を、その家の子どもすべてに分けると、いろいろ不都合がおこるため、長男に相続させていました。なので、長男以外の男子は養子に入りますが、女の子ばかりの家か、子どものない家ぐらいしか養子先がありません、ということは、養子に入れる家はわずかしかありませんでした。そんな時に、北海道の開拓の話が、持ち上がり、我が家も、その仲間に加わった人がいたようです。南国で生まれ育った人が、寒い北海道へ、それも、開拓しなければならない土地ですから、開拓して、食糧が手に入るまでの苦労は筆舌に尽くしがたいものがあったと思います。でも、がんばって土地を開拓し、そこで暮らし始めたようです。その子孫の方から、何十年か前に連絡があり、お付き合いをはじめました。向こうからこちらへ、来ていただいたり、私たちがあちらへ行ったり、あちらのものを送っていただいたり、こちらのものを送ったりしています。先日も荷物が届きました。その中に花器を入れてくれてありました。趣味で陶芸をなさっているのです。さっそく、花をいけました。花 椿