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桜井ジャーナル:マスコミが報道しない事実    ―見えない「帝国」の闇 【非公式情報】    

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2007/05/23
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猟奇的、あるいは不可解な事件が発覚すると、世間ではしばしば「洗脳」が噂される。音楽、映像、あるいはコンピュータ・ソフトなどが「犯人の狂気」を呼び出す引き金になったのではないかとささやかれることも珍しくない。

例えば、5月15日に福島県会津若松市で高校3年生による母親殺しが明らかになったが、この事件ではロック・スター、マリリン・マンソンの名前が出てきている。少年が過去にマンソンのDVDを見ていたためだいう。1999年にアメリカのコロラド州でコロンバイン高校の生徒が銃を乱射、生徒12名と教師1名を射殺しているが、この高校生もマンソンの歌を好んでいたと言われている。

福島の事件の約1カ月前、4月16日には米国バージニア州のバージニア工科大学でひとりの学生が32名を射殺、本人は自殺するという事件が起こった。この人物の場合、犯罪をテーマにした暴力的なビデオ・ゲームが影響したのではないかと推測している人もいる。

過去には、噂話の次元を超えて裁判になったケースもあった。1985年12月にアメリカでふたりの若者、20歳のジェームズ・バンスと2歳年下のレイ・ベルクナップがショットガンで自殺を試みてベルクナップは即死、バンスは顎(あご)をなくしたのだが、自殺の引き金はイギリスのヘビーメタル・バンド「ジューダス・プリースト」のレコードだとして遺族がバンドとCBSレコード会社を訴えたのだ。

問題になったアルバムは1978年にリリースされた「ステンド・クラス」。曲の中に「やれ」という言葉が隠されていたのだが、こうしたサブリミナル的なメッセージが少年の死に関係しているのではないかというわけである。

もっとも、バンドが初めてレコードの中にメッセージを隠したわけではない。有名な例では、プログレッシブ・ロックのバンド「ピンク・フロイド」がアルバム「ウォール」の中に「おめでとう、秘密のメッセージを見つけたね。君の回答をチャルフォントの療養所気付けでオールド・ピンクに送ってほしい。」というようなメッセージを逆回転で録音していた。ハード・ロックのバンド「レッド・ツェッペリン」が「天国への階段」の中にサタンに関するメッセージを入れていたことも広く知られている。映画「エクソシスト」ではデス・マスクが挿入され、2000年のアメリカ大統領選挙では共和党がサブリミナルを使っている。テレビ広告の中で、民主党候補の写真の上に「ネズミ」という文字をかぶせていたのだ。

こうした話が出てくる背景には、CIAがマインド・コントロールに関する研究を行っていた事実がある。1940年代後半にアメリカでは洗脳(マインド・コントロール)の研究が始まったようで、1950年には「ブルーバード」と名づけられたプロジェクトがスタートしている。翌年には「アーティチョーク」に名称を変更、1953年には「MKウルトラ」が承認されている。このプロジェクトを推進したのはアレン・ダレスCIA長官、その側近のひとりだったリチャード・ヘルムズ、そして現場で指揮していたのはシドニー・ゴットリーブである。プロジェクトの一端は1970年代の半ばに発覚したが、重要書類はヘルムズたちが廃棄したため、詳細は不明だ。ただ、催眠術や薬物、あるいは拷問などを駆使して人間の心理を操ろうとしていたことは間違いない。

もっとも、教育や報道も一種の「洗脳」だと考えることもできる。過去の歴史を自分たちに都合良く書き換えて子供たちに教え込んだり、自分たちに都合の良い話だけを「報道」と称して伝える行為も広い意味では洗脳だろう。今後、気に入らない国は先制攻撃で叩きつぶすというネオコン的な方向に日本が進むとしたら、キャンパスの銃乱射よりも悲惨な結果が待ち受けている。





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Last updated  2007/05/23 04:03:58 PM
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