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桜井ジャーナル:マスコミが報道しない事実    ―見えない「帝国」の闇 【非公式情報】    

2009/01/06
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バラク・オバマの米大統領就任を目前にして、イスラエルは27日からガザ地区でアラブ系住民を殺し始めた。その翌日の段階で約290名の住民が殺害されている。

イスラエル側はハマスのロケット攻撃を殺戮の口実にしているが、ガザ地区全域を収容所化して住民を兵糧攻めで苦しめてきたことを忘れてはならない。今回の攻撃でも物資の輸送ルートが破壊されている。古来、戦争で最も恐れられている戦法は兵糧攻めだということは強調しておきたい。

ヨルダン川西岸でもイスラエルは「壁」を建設してアラブ系住民を隔離しているが、こうしたイスラエル政府の政策をイスラエルの人権擁護団体ですら、「アパルトヘイトを想起させる」と非難している。要するに、シオニストが支配するイスラエルは人種差別国家だということなのだ。

ユダヤ教のラビ(宗教指導者)の中には、ユダヤ教徒とシオニズムを明確に分け、反シオニズムを叫んでいる人がいる。両親がナチスの強制収容所を生き抜いたノーマン・フィンケルスタイのような「ユダヤ系」の学者もイスラエルの政策を激しく批判している。現在のイスラエルを動かしているシオニストにとって「ユダヤ」は自分たちを守る盾であり、姿を消すための隠れ蓑にすぎない。

今回の攻撃でイスラエルは軍事力でアラブ系住民を圧倒的しているわけだが、こうした力の政策が限界に達していることを南オセチアに対するグルジア軍の奇襲攻撃が証明してしまった。グルジア軍の装備や戦術はイスラエルとアメリカ仕込みで、ロシア側はアメリカの傭兵が作戦に参加していたと主張している。

いずれにしろ、グルジア軍はアメリカやイスラエルの兵器で武装、両国から訓練を受け、両国流の作戦で軍事侵攻して惨敗したのである。アメリカは経済力だけでなく、軍事力も衰退している。勿論、相対的には優位にあるのだが、圧倒的な力は失ったということだ。したがって、ますます日本のカネと武力が必要になる。要するに、アメリカやイスラエルに近づきすぎてはいけないということだ。

2001年9月11日より前、イスラエルのパレスチナ人弾圧は国際的な非難を受けていた。この日に起こった航空機のビル突入事件に多くの人々は目を奪われ、イスラエルの政策を忘れてしまったようだが、ここにきて再びイスラエルは非難されはじめた。アメリカの次期政権もイランなどイスラエルが敵視する国とも話し合おうとしている。イスラエルによる今回の攻撃がオバマ大統領と無関係だとは言えないだろう。

今回の殺戮も、イスラエルが「建国」の前から続けているアラブ人に対する攻撃の一場面にすぎないわけだが、決して許される行為ではない。ここでイスラエル政府に振り回されたならば、「アメリカ帝国」の終焉は早まる。オバマの置かれた状況は、ますます厳しくなっている。

2008/12/29






Last updated  2009/01/06 12:34:49 PM
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