書名
うどん陣営の受難 [ 津村 記久子 ]
引用
「私はほんと、なんも役に立つことは言えないんですけど、今の状況を面倒だからってやり過ごして、なるようになれって放り出してしまったら、それはそれで自分自身は後悔するかなと思って」
感想
四年ごとに開かれるうどん会社の代表選挙をめぐる、社内攻防。
うどんが食べたくなる。
津村記久子さんの小説は、私にとっては「お仕事小説」で、それもなんというかコピー機の横でがこーがこー印刷吐き出すのを完全に無の状態で眺めつつ、あぁ眠たいな昨夜途中でドラマ止められなくて見ちゃったんだよね、はやく帰ってドラマの続きみたいわ、ていうか今日まだ水曜日じゃんあと2日もあるのまじでかったるいな、つかこの時代に印刷して資料作成して会議って終わってんなこの会社、両面印刷で部数ごと印刷できるからコピー機のほうが早いかと思ってこっちにしたけど輪転機でまわして組んでホッチキス止めるほうが早かったかな、いやそれのほうが絶対時間かかったはずコピー機のほうが早い、ていうかさっきから何人もコピー取りに来ては去っていくからそろそろ占領しているコピー機明け渡さないとまずいな、さっきミスプリも結構しちゃったから証拠隠滅にシュレッダーしとこ、ああ私のせいで世界から森林が無為に失われて地球が温暖化しちゃうんだ…みたいなことを考えている頭の中身がそのまんま小説として書いてあるような気がして好き。

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