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2022.01.19
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テーマ:読書(5056)
カテゴリ:読書・絵本

本のタイトル・作者



最後の晩ごはん 後輩とあんかけ焼きそば(16) (角川文庫) [ 椹野 道流 ]

本の目次・あらすじ


俳優としての経験を蓄え、東京の事務所に戻ることになった海里の弟分・里中李英。
それまで芦屋にしばらく滞在するということだったが…送別会に彼は現れず、部屋を訪れた海里は、瀕死の李英を発見する。

引用


「誰かを大事に思うたら、先の別れが怖ぁなるんは当たり前や。その気持ちは、大切にしよったらええ」
(略)
「そや別れのつらさは、それまでの幸せが大きかった証拠やないか。それは、受け取らんとしゃーないもんや。幸せとつらさの収支が合うたっちゅうだけのことやで」
(略)
「つらいなあ、寂しいなあて思うとき、そんだけ幸せをもろたんやなと考えたら、心が温こうなるもんや。ほんで、そうした幸せな思い出のひとつひとつが、つらいまんまでも、また一歩ずつ踏み出す力を繰れるんや。人生はその繰り返しやで、留二」


感想


2022年010冊目
★★★

「最後の晩ごはん」シリーズ、16巻目。
いやあ、長いこと続いているなあ。今回は後輩・李英くんがメイン。

「あの時、自分がもっと気を付けていれば」と自分を責める海里に、ロイドは言う。
やれることをやっても、どれだけ手を尽くしても、どうにもならないことがある。
それが人の世のことわりなのだ、と。

感染性心内膜炎になり、ようやく開きかけた役者への道が見えなくなった李英。
生きる希望を失い、幽体離脱した状態で彷徨う。
李英は、素直なワンコちゃんで、ずーっと海里のことを尊敬していたんだと思っていた。
彼には彼の、苦さがあったんだ。
先輩は、ずるい。顔がいいから。華があるから。
舞台が終わっても、すぐにテレビのバラエティに活躍の場を移せた。
自分にはないものを持っている人への、妬み。
大好きな人を羨んでしまう苦しさ。

李英は高校生のときに心雑音があったこと+親知らずを抜いたこと+アレルギー持ち…というようなことが重なって感染性心内膜炎になる。
ここらへんの説明、著者が監察医されてるので安心して読めた。
(どうしても、「いやそれでそんなんなる?ほんまかいな?」と思っちゃうので)

夏神さんのポテサラ、甘酢を作っておいて振りかけながら冷ます。
このやり方でやってみたら確かに甘みが引き立って美味しかった。
木の葉丼には天かすやね。覚えておこう。
ニンジンのくたくた炒め、塩だけで驚きの甘さ、らしい。作ってみたい。
千切りが大変だから、千切りピーラーが欲しいな。

読んでいて久々にこのシリーズでじーんと来て、特に李英のお母さんのところ(お父さんが録音していたのはなんでやねん、と思わんでもなかったんやけど、何か言ってくれるかもしれない、意識不明の李英に声を聞かせてあげたい、と思って録音していたのかな。)はボロボロ泣いた。
引用部分の夏神さんの師匠にしろ、もう私は「親」視点で物語を読んでいる。

1日子どもに会わないで、夜帰宅して子供をお風呂に入れていて、そのちいさな体があれこれ動いて、一生懸命話しているのを見て、なんかもう訳もなく泣きたくなるんですよ。
生まれてきて、日々細胞を増やして、大きくなって。
今日も、生きている。
朝バイバイと手を振って、夜もう会えない、そういうことが、世の中にはある。
でも私たちは、今日もまた一日、生きて、会うことが出来た。
きっといつか、私たちは会えなくなる。その日が来る。
あちらとこちらに、離れ離れになる。
ああ、かなしいなあ。
ちいさなからだを、うんと抱きしめて、私は思う。
これはあと何百回かのうちの1回めだ。
大事なものがなければ、失うことを恐れずに済む。傷つかないで済む。
かなしい―――悲しい、愛しい。

師匠が、夏神さんに。
夏神さんが、海里に。
海里が、李英に。
みんな、「勝手に」「我儘に」願ったんだ。
生きていてほしい。
それでいいんだろうな、と思う。
そうやってみんなてんで自分勝手に、祈って願って、繋いで渡して。
誰かが誰かに、救われて。
君が自分で勝手に助かるだけだよ。

これまでの関連レビュー


最後の晩ごはん 聖なる夜のロールキャベツ [ 椹野道流 ]
最後の晩ごはん 秘された花とシフォンケーキ [ 椹野道流 ]
最後の晩ごはん 閉ざした瞳とクリームソーダ [ 椹野道流 ]
最後の晩ごはん 地下アイドルと筑前煮 [ 椹野道流 ]
最後の晩ごはん 初恋と鮭の包み焼き [ 椹野道流 ]

ハケン飯友 僕と猫のごはん歳時記 [ 椹野道流 ]

男ふたりで12ヶ月おやつ [ 椹野道流 ]
男ふたり夜ふかしごはん [ 椹野道流 ]


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最終更新日  2022.01.19 00:00:15
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2022.01.18
テーマ:読書(5056)
カテゴリ:読書・絵本

本のタイトル・作者



小川洋子のつくり方 [ 田畑書店編集部 ]

本の目次・あらすじ


第1章 死者の声を運ぶ小舟
死者の声を運ぶ小舟 小川洋子
How We Retain the Memory of Japan’s Atomic Bombings:Books
(Written by Yoko Ogawa / Translated by Stephen Snyder )

第2章 世界は小川洋子の文学をどう受容したか
世界のジャーナリズムが注目した小川洋子の文学 田畑書店編集部
海外で出版された小川洋子の作品たち

第3章 フランス語圏の小川洋子
ブリュッセル (en Passa Porta)
パリ (en La Maison de la Poesie)
トゥルーズ (en Librairie Ombres Blanches)

第4章 インタヴューズ
有限な盤上に広がる無限の宇宙〈インタヴュアー〉 堀江敏幸
なにかがあった。いまはない。〈インタヴュアー〉 千野帽子

第5章 小川洋子のつくり方
小説の生まれる場所  (於: 関西大学)
小説の不思議 (於: 大阪文学学校)
私が新人作家だった頃 (於: 大阪芸術大学)

第6章 全作品解説 神田法子

あとがき 小川洋子

引用


あえて理屈をいえば、人間はどんなに自由に生きようと思っても、自分の寿命という囲いの中でしか生きられない、という宿命を背負っている、そういう人間を描くのが小説であるとするならば、その人が自由にどこにでも行けるという方向じゃなくて、その人がどういう形で制限を受けているか、ままならない状況のなかにいるか、その人を取り囲んでいる輪郭をまず思い浮かべる。そこから小説の書ける状況が整う。それは作家のタイプとしてそうだと思うんです。まず輪郭を定め、その内側に焦点を絞り込んでゆくと、思いがけない奥行きが開ける。不自由と自由という矛盾がある瞬間逆転する。そこを目指して書いています。


感想


2022年009冊目
★★★★

小川洋子さん、『ミーナの行進』『博士の愛した数式』『猫を抱いて象と泳ぐ』を読んだことがある。
海外でたくさん翻訳されているとは知らなかった。
巻末に全作品解説があって、『注文の多い注文書』『琥珀のまたたき』『密やかな結晶』『ことり』が読みたくなった。

作家のひとが、自分の物語がどこから生まれるのかを語る本が好き。
彼らのことばが、どこからやってくるのか。
この本の中で小川さんも村上春樹氏の「井戸を掘る」という表現に触れている。
小川さんは、「囲われた場所で、追いやられた人びとの小さな声を聞く」という書き方。

小川さんが『アンネの日記』がとてもお好きなのも知らなかった。
インタビューの中でも、繰り返し繰り返し、アンネの日記に触れている。

作家というと、同じことを繰り返し書くことを批判されそうなんだけど、小川さんは別にそれでいいじゃないかと言っている。
「作家の仕事というのは、同じことを繰り返しつつ、中心部を少しずつずらしていって、全体としてどれだけ辛抱強く反復に耐えうるかにかかっていて、そこが大事なんです。」
「なにか自分の手の中にあるものを繰り返し磨いていくしかない」
ああ、これってすごくいいなあ。
琥珀の話があったけど、それを大事に布で磨いている感じがする。
珍奇なものじゃなくてもいい。掌中の珠。減っていくものじゃなくて、輝きを増していく。

私は手慰みに詩や物語を書く。
この本を読んでいて、すごく何かを書きたくなった。
あの風景を、光景を、感情を、あの人たちのことを、私しか知らないのだな、と思うときがある。
私が書かなければ、それは永遠にここに現れないのだ。
私が見たものを、誰かに伝えるには、書くしかない。
けれど彼らの物語を表すには私は未熟で稚拙で、自分が見たものを書くことが出来ない。
そこにあるのに。光にすら手を触れられそうに思うのに。
もどかしさと、面白さ。
書くのってほんとう、楽しいよね。


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最終更新日  2022.01.18 00:00:14
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2022.01.17
テーマ:読書(5056)
カテゴリ:読書・絵本

本のタイトル・作者



ウスビ・サコの「まだ、空気読めません」 [ ウスビ・サコ ]

本の目次・あらすじ


序章 空気読めないー暗号の国
1章 無宗教ー「いただきます」って、宗教やん
2章 住宅ー日本はスリッパ多すぎる!
3章 おもてなしー逆にこっちが、疲れるし
4章 花見ー暗くて桜、見えへんやん!
5章 マナーーまわり見えてない行列やな
6章 観光地ーこの場所、矛盾だらけやで
7章 外人ーマリにハロウィン、ないねんけど
8章 日本人ー朝ごはんから、全体主義?
終章 空気を読むー共生の知恵

引用


まさに「日本人」というフレームは、「文化」だといえるでしょう。絶対的な性質ではなく、あくまで後天的に身につける現象に過ぎないのです。


感想


2022年008冊目
★★★

1966年マリ共和国生まれの京都精華大学・学長。
2冊ほど著書を読んだけれど、他にもたくさん出していらした。

今回はどちらかというと、ツッコミが鋭い。
面白いのは相変わらずだし、これまでに出てきた話も繰り返し出てくる。

マリってすごいですね。
「ここにくるまでの道のりですれちがった人たちは、元気でしたか?」
まで訊くんだ。笑
そりゃあ親しくなるわ。

班割りの後に「やっぱりあの人とは違う班にしてくれ」と「さっきは迷惑をかけたくなくて空気を読んで言わなかった」という生徒に、
「いやっ、ちゃうやんっ?いま、俺にめちゃくちゃ迷惑かけてるやんっ!?」
って思うの、あるある~。仕事でもこれある~。特に女子~。

「ブタ」と「トン」の違いで、サコさんはブタを食べていることに気づいていなかったそう。
周りの日本人は、空気を読んで納得して食べているのだと思っていたのだそう。
(あるいはイスラム教徒が豚を食べてはいけない・ハラールについての知識がなかったか)
これ、私でも言わないだろうなと思う。
むしろ競技に反していることをしていることに突っ込んでいいのか?と思っちゃう…。
(私の知人のイスラム教徒は、「これはブタじゃないもーん」と言って食べてみたことがあると言っていました。若いうちにトライしてみたいものらしい。)

マリには複数のフレームがある(地域、学校、家庭)のに対し、日本は1つだけ。
この息苦しさ、いつも感じている。
特に教育の過程においては顕著で、その枠から少しでもはみ出すともう、日本では生きてはいけないように扱われる。

本の中で紹介されていた。
大坂なおみ選手が、自分は何人かと訊かれ、
「私はこれらすべてです(I'm all of these things together at the same time.)」
と答えたのだと言う。

そうだよな。
どうして1つの枠しか持ってはいけないんだろう。
複数のフレームを持って、それをずらしながら存在している。
本当はみんな、その場面に応じた自分を演じている。

私はいまだに「社会人」の自分を演じ切れていない。
そのフレームに収まり切れないだからだと思う。
私にはそれは、居心地が悪い。
どうしてなんだろう、と思うことを、放っておけないんだ。
(だから私は、嫌われる人からはうんと嫌われる。)

日本人というフレームは、1つじゃない。
生まれつき備わっているものじゃない。
むしろそのフレームすら、幻に過ぎない。
でも後天的に身に着けたその窓から、世界を見ているのも確か。
そのことに自覚的でありたい。

これまでの関連レビュー


アフリカ出身サコ学長、日本を語る [ ウスビ・サコ ]
アフリカ人学長、京都修行中 [ ウスビ・サコ ]


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最終更新日  2022.01.17 00:00:14
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2022.01.16
テーマ:読書(5056)
カテゴリ:読書・絵本

本のタイトル・作者



ヒトコブラクダ層ぜっと(下) [ 万城目 学 ]

本の目次・あらすじ


砂漠の地下遺跡に迷い込んだ一行。
巨大なヒトコブラクダのような砂丘に囲まれ、謎の兵士たちが襲い掛かって来る。
都市を目指す梵天と梵地だったが―――。

引用


「でも、それでよかったんじゃない?」
(略)
「だって、今のままだとおもしろくないじゃない。あんな力があれば、来週オリンピックがあったとしても、彼、優勝しちゃうわよ。でも、そんなのって楽しい?」


感想


2022年007冊目
★★★

後編。
上巻がぽんぽんテンポよく進んで場面展開も速かったけど、下巻はずーっと同じ地下層の話で、なかなか話も進まないし、私はちょっと読んでてだれてしまった。

上巻で「単なるヒロインポジか…」と思っていた銀亀さんが、まさかのライフルスナイパーでロングショットをかまして長兄次兄を救ったり、なかなかいいキャラでした。
梵人がほの字っぽいんだけども!

タイトルの「ヒトコブラクダ層」のヒトコブラクダは、地下の空間を囲っているヒトコブラクダ型の砂丘。
「ぜっと」は、なんとZ…。ゾンビのズィーでした。

ライオンを連れた彼女(たち)、異星人だったんだね。
シュメールたちの文明が滅んだのは、彼らが他の星に移ったから。
神とあがめられた彼ら。
こういう話、よくあるパターンですが、面白くて好き。

これまでの関連レビュー


ヒトコブラクダ層ぜっと(上) [ 万城目学 ]


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最終更新日  2022.01.16 00:00:11
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2022.01.12
テーマ:読書(5056)
カテゴリ:読書・絵本

本のタイトル・作者



ヒトコブラクダ層ぜっと(上) [ 万城目 学 ]

本の目次・あらすじ


梵天、梵地、梵人。
彗星が落下し、両親を幼くして亡くした三つ子。
長ずるにつれ、彼らは自分たちの不思議な能力に気づく。
三秒。
長兄の梵天は、物質を通り抜けその先にあるものを見ることが出来る。
次兄の梵地は、どんな言葉も日本語のように聞き取ることが出来る。
末子の梵人は、相手が次にとる行動を読むことが出来る。

彼らはその能力を生かし、泥棒をして人助けをすることに。
しかしある日、通訳として赴いた梵地が、ちいさな化石を持ち帰る。
化石は、日本では見つかっていないティラノサウルスの歯だった。
子供の頃からの長兄の夢を叶えるため、三兄弟は五億円の貴金属強盗をして、化石を拾った山を買う。

ところが、そこへ奇抜な格好をした女がライオンを従えて現れ、自衛隊に入るよう言う。
三つ子は、どこへ向かっていくのか?

引用


「何だ?その、血が軽すぎる、って」
「アラビア語で『血が軽い』は根アカという意味なんだってさ。イラク人はよく、『血が重い』とアラブの人に言われるらしい。根暗って意味だね。僕にはイラク人も日本人に比べたら、はるかに根アカに思えたたけど」


感想


2022年006冊目
★★★★

上巻で445ページ。分厚い…。しかし読み始めると一気に引き込まれてしまう。
大ぼら吹きの、その「嘘」をどこまで真実を塗せて「それらしく」広げるか、いっそ思いっきり突き抜けてほらを吹くか、というのが万城目さんは本当に上手だなあ。

とにかく「え、どうなるの?この三つ子!」とページを繰る手が止まらない。
恐竜、発掘、西アジア(イラク)情勢、メソポタミア文明、自衛隊…と、ちりばめられた色んな雑学も楽しい。
円筒印(側面が印面になっている)の話面白かった。

梵天、梵地、梵人の三つ子のキャラクターが素敵。
責任感が強く、中学生の時から働いて弟2人を養ってきた梵天。
中学を卒業した後は、工務店勤務を続けていた。
はかなげな雰囲気で数々のマダムを虜にしている梵地。
勉強が得意で、語学の天才。
運動が抜群で、格闘技にも秀でた梵人。
オリンピックに出るという夢が潰え、ちょっとやさぐれ気味。

私は「ヒプノシスマイク」のBusterBros!!! (バスターブロス)の山田三兄弟みたいだなあと思いながら読みました。
梵天が一郎、梵地が三男、梵人が二男。

銀亀さんは、ヒロインポジションなのかな。
女性がひとりはいないと画面が華やがないのか。
この人いる?ってなってるんだけど、下巻で活躍されるのだろうか。

上巻がすごく良い所で終わるので(タイトルの「ヒトコブラクダ層」にたどりついたところ)、「続きはどうなるの?!」と今から下巻を読むのがとても楽しみ。


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最終更新日  2022.01.12 12:32:23
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2022.01.11
テーマ:読書(5056)
カテゴリ:読書・絵本

本のタイトル・作者



絵や字が苦手でもかわいく仕上がる 手帳・ノート レシピBOOK [ SE編集部 ]

本の目次・あらすじ


PART 1 文字をかわいくするアイデア
001 文字に影をつけてみる
002 袋文字にしてみる
003 いろんな文字をまぜてみる
004 文字を倒して/伸ばして/潰して書いてみる
005 文字の一部を伸ばしてみる
006 曲線に沿って文字を書く
007 いろんなフレームで囲ってみる
008 アルファベットの中に文字を書く
009 イラストに文字を添える
010 いろんなマークを組み合わせる
011 日付の書き方に変化をつけてみる
012 2色でまとめてみる
013 カラフルに書く
014 万年筆インクでなぞってみる
015 身の回りにあるラベルを真似して書く
016 無理に英語にしないでローマ字で書く
017 太いマーカーで書いてから囲む
018 文字シールでインパクトを出す
019 1日の見出しを漢字1文字で
020 レタリングが苦手ならシートをなぞってみる
COLUMN 1|おすすめ筆記具

PART2 紙面をデコるアイデア
021 シールはセットのものをまとめてたくさん貼る
022 カラー付箋に黒で書いてみる
023 黒にゴールドで書いてみる
024 丸シールで作る見出し
025 アルファベットシールで作る見出し
026 ミニ付箋はワンポイントをプラスして使う
027 デコラッシュの罫線・フレームのいろいろ
028 ZIGクリーンカラードットで描く罫線
029 いろんなペンで罫線見本を作る
030 手帳で使いやすいミニイラスト
031 シールを円形に貼ってフレームに
032 シールを散らしてパターン風に
033 タングル模様で埋める
034 カラーマーカーで書くシンプルなリスト
035 貼るだけでかわいいメモ帳をペタリ
036 カラーマーカーでかんたんチェック模様
037 カラーマーカーで手帳をカラフルに
038 日付はマスキングテープでかわいく
039 スタンプは1文字ずつ色変えしてみる
040 マスキングテープを組み合わせて見出しを作る
041 目立たせたい期間にスタンプを押す
042 目立たせたい期間にマスキングテープを貼る
043 いろいろなスタンプを組み合わせる
044 回転印で予定管理を楽しく
045 ウィークリーページは見開きでテーマを決める
046 コラージュはくすみカラーでまとめる
047 オリジナルのKEYを作る
048 手帳を見直しながらマーカーを引く
049 パンチで抜いたものを見出しにする
050 クラフト紙を切って予定を書き込む
051 プリンターがなくてもOK!ネットプリントを使う
COLUMN 2|おすすめデコ・アイテム

PART 3 手帳・ノートの使い方アイデア
052 食事の献立をメモする
053 1日1行で作る体調管理ページ
054 かわいいインデックスを作る
055 写真をスクラップして作るお店記録
056 コーディネートノートで着こなしを記録する
057 モチベーションをアップするBINGOページ
058 手持ちのペンリストを作る
059 欲しいものを写真付きのリストにまとめる
060 やりたいこと・叶えたいことを100個書く
061 自分の好きなことを100個書く
062 読書ノートをつける
063 映画ノートをつける
064 ハビットトラッカーをつける
065 メイン食材ごとにまとめるレシピノート
066 インスピックで作るゲームプレイ日記
067 いろんなインクをコレクションする
068 いろんな紙を書き比べてペーパーログにする
069 多目的カードで作るマスキングテープ手帳
070 バーチカル手帳で時間の使い方を書き出す
071 ミニポケットでショップカードを綴じる
COLUMN 3|知っておきたいオススメSHOP

感想


2022年005冊目
★★★

「絵や字が苦手でも」という枕詞があるように、書き方(カリグラフィー)なんかはちょっとで、グッズのほうで可愛くオシャレに見せよう!という本でした。



お手本を模写して書いてみた。
文字のあとの遊びの「くるくる」を上手に書けるようになりたいなー。

○本書の中で参考になったもの

ぺんてるの筆ペンで演出する「モダンカリグラフィー」
→公式サイトでテンプレート(お手本)を公開している。本ではその上にトレーシングペーパーを敷いてなぞって、その紙を切って貼り付ける方法を提案していた。練習にもなるしいい。

・TODOリストをBINGOにする
→これ面白いなと思った。
 ランダムに配置していって、クリアしたらシールを貼って…みたいにするといいかも。
 子どもとのお出かけで、子どもの興味を引くためにビンゴカードを作っておくというのを見たことあるけど、人はこういうのが好きなんだな。

・カラー付箋に黒で書く
→筆ペン(黒)で書くとおしゃれ。さらにカットするとなんかおしゃれ。笑

・ミドリの回転印

手帳カスタマイズ かわいい ミドリ midori スタンプ 回転印 手帳 スタンプ デコ
→これずっと欲しいなあと思ってる。でもバレットジャーナルやめたら使わんし…。
 でも使用例見ていたら普通のスケジュール帳のマンスリーページに押してて可愛い。
 想像しているより印面ちいさいのかな。

これまでの関連レビュー


開くたびにワクワクする和気文具の手帳アイデア [ 今田里美 ]
文具LOVERが教える手書きを楽しむヒント200! カワイイ手帳の作り方 [ KADOKAWA ]
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かんたん、かわいい!ボールペン手帳イラストレッスン帖 [ 竹永絵里 ]
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スケッチジャーナル 自分の暮らしに「いいね!」する創作ノート [ ハヤテノコウジ ]


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最終更新日  2022.01.11 00:00:13
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2022.01.10
テーマ:読書(5056)
カテゴリ:読書・絵本

本のタイトル・作者



家族じまい [ 桜木 紫乃 ]

本の目次・あらすじ


第一章 智代
中学卒業ととともに、父の後継ぎとして理容師の道を歩まされた。
しかし父はリゾート開発に手を出し、店は畳むことに。
以来、釧路に住む両親とは長く没交渉だ。
智代は勤め先で知り合った公務員の夫に付き従い、北海道内の市町村を転々とする生活。
二人の子どもたちも巣立ち、パートで努めるカットサロンには閉鎖の声が聞こえる。
そんな折、函館の妹から電話があった。
「ママが、ボケちゃったみたい」

第二章 陽紅
スナックに勤める母は五回結婚し、離婚した。
娘のピンクは、帯広を離れた際に自分の名前に「はるこ」とふりがなを振った。
陽紅は農協の窓口に勤め始め、55歳の息子の縁談を持ってくる80代の母親に辟易している。
母は言う。結婚してみればいいじゃない。
周囲を固められ、籍を入れた陽紅だったが、良い人であった夫は指一本陽紅に触れない。

第三章 乃理
日々の暮らしは、苦しい。
そんな折、降ってわいた両親との二世帯住宅暮らし。
認知のはじまった母と、横暴な父。
けれど大丈夫、これは親孝行なんだから。
私は、お姉ちゃんとは違う。選ばれたのは、私。
なのに、どうしてだろう。
夫の正しさが辛いのは。ビールの空き缶がどんどん、増えていくのは。

第四章 紀和
父と母が分かれ、父はずっと優しいおじさんだった。
だから紀和は、いつも彼氏と長続きしない。
音楽大学を出て勤めた会社を辞め、ふたたび楽器を手にした紀和。
名古屋から苫小牧へ向かうフェリーでサックスを演奏していると、老夫婦がチップをくれた。
話を聞いてみると、認知症の妻を連れ家に帰る途中だと言う。

第五章 登美子
温泉旅館の中居として勤めあげ、今はつましい一人暮らしをしている82歳の登美子。
薄情なひと。
60になった娘に縁切りを宣言され、ついでに寄った妹宅で異常に気付く。
妹はもう、都合のよいことだけしか覚えていない。

引用


長いこと風に吹かれていたのだった。二十二歳でつまずいたまま、気持ちを置きっぱなしにして、風のような男と一緒に移動し続けていた。結婚をして子供を産んで、育てて巣立たせて、そこにさまざまな感情も幸福もあったはずなのに、通り過ぎてしまうとすべてが無声映画のひとこまだったような気がしてくる。声をどこかに置いてきたせいで、ひとつひとつあとから字幕をつけなければいけない。


感想


2022年004冊目
★★★

第15回中央公論文芸賞受賞作。
認知症になった親と子どもの話かと思ったら、オムニバス形式の短編集で、リレー形式に物語が続いていく。
これは「母と娘」「父と娘」「姉妹」「親子」の物語。

自分がいつまで子どもでいられるのかな、と思う。
様々な面倒やごたごたを、親世代の問題だと見て見ぬふりを出来るのか。
そしていつか、自分の番がやってくる。
親を看取る。自分が死ぬ。
どうやって自分の人生を、家族を、終えばいいんだろう。
きれいに仕舞えればいいのに、長いことかかって縺れた糸は、なかなか解けない。

小説の中では、「乃理」が心に迫った。
良い娘を演じている自分に苦しむ。
理想と現実のギャップ。建前と本音。
無理をして自分を騙して、でも適合できないそれが、飲酒となって現れる。

母と私はきっと、傍から見たら仲の良い親子で。
けれどきっと、私は永遠に生まれ育った「家族」に本当のことを言うことはない。
たった9つの子どもが信仰に救いを求めて教会に通う意味を、私は笑顔で隠した。
大丈夫な子ども。

紆余曲折があって、たくさんの問題があって、それでも私は何不自由なく育った。
普通の家庭で、普通に育った。ただ、私に問題があったのだ。
自分の事ばかり考えている自己中心的な子どものまま、大人になり切れていないだけ。
そう思おうとする。それが真実なのだと。

私はこれからも「娘」をやる。
ぎこちないその役割を、私は最後まで果たせるだろうか。
嘘が剥がれる時が来るのだろうか。
その下に隠した、腐敗した感情が見えなければいい。
それが表に出たところで、誰ひとり幸福にならない。

母には母の、父には父の物語がある。
彼らの過去にも、語られなかった言葉が眠っている。
それらはいつの日かそっと、棺の中でともに燃される。

家族が終わるとき。
自分が終わるとき。
私はただ、私が引き受けたものを弔う。
待ちわびた赦しを齎す眠り。
煙はたなびき、空へと還る。
あとには何も、残らない。


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最終更新日  2022.01.10 00:00:11
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2022.01.09
テーマ:読書(5056)
カテゴリ:読書・絵本

本のタイトル・作者



ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 [ ブレイディ みかこ ]

本の目次・あらすじ


1 うしろめたさのリサイクル学
2 A Change is Gonna Come -変化はやってくる
3 ノンバイナリーって何のこと?
4 授けられ、委ねられたもの
5 ここだけじゃない世界
6 再び、母ちゃんの国にて
7 グッド・ラックの季節
8 君たちは社会を信じられるか
9 「大選挙」の冬がやってきた
10 ゆくディケイド、くるディケイド
11 ネバーエンディング・ストーリー

引用


「導く(LEAD)ということは、前から引っ張るということだけではなく、ときには一番後ろに立ち、後部が離れてしまわないように押し上げる(PUSH UP)こと」


感想


2022年003冊目
★★★★

13歳になった息子さんとの日常。
帯には「完結」とある。
プライバシーの問題もあるし、前作が大ヒットしたから続編を出したけど、これで終わりにするということなんだろう。
一作目で出てきた制服リサイクルの女の子が、音楽部のソウル・クイーンになっているの、良かった。
ほかにも「あの後の話」が知れて面白かった。

自分の子供が13歳になったとき、こういう会話を出来るだろうか、親として何が言えるだろうか、ということを考えながら読んだ。
人種の問題や、日本よりもあからさまな貧困に、目からうろこがぽろぽろ落ちる。

息子さんがスピーチのテストで「社会を信じること」というテーマで日本の避難所の話(ホームレスを追い払った)を取り上げた段。
ああ、そういうことかと思った。瑞々しい感性。
自分が行う正義が、社会からも支持されるのだと信じることが出来るか。
そしてそれを、私は出来るだろうか。

考えること。考え続けること。
それを発すること。
でもそれでは不十分で。
行動すること。これが私は出来ていない。

幾ら美辞麗句を並べたところで、品行方正に世を憂いたって、何も変わらない。
その人が何をしたかを見よ、だ。
子どもたちに伝えたいことを、私は行動で示すことが出来るかな。

いつか彼らは反抗期を迎え、親に反発し、刃向かい、軽蔑し、憎悪する―――まではしないのか、一般的な子どもは?
その時に淡々と、己のすべきことをする大人でありたい。

誰だったかが、面接で訊くのは「親もまた一人の人間だと気付いたのはいつでしたか」だと言っていた。
(それは標準的な「家族」を当然のものとしているということは置いておいて)
そのことに気づき、受け容れられた時に、反抗期は終わるんだろうな。
何故なら反抗すべき対象はもうないから。彼ら(親)は虚像に過ぎないから。

矛盾だらけの、欺瞞に満ちた世界で。
子どもたちはこれから何を目にし、耳にし、自分の中に蓄えていくんだろう。
その時に少なからず(というよりは多大に)親である私たちの影響を受ける。
願わくばそれが、少しでも広く、深くあるように。

茫洋とした、道標のないこの世の中にあって。
己が目指すべき場所が分かるように。
朝日が昇るたび美しいと思えるように。

生きて、大人になってくれ。
そして出来るなら、幸福に死んでくれ。

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最終更新日  2022.01.09 00:00:12
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2022.01.08
テーマ:読書(5056)
カテゴリ:読書・絵本

本のタイトル・作者



「フツーな私」でも仕事ができるようになる34の方法 [ 田村麻美 ]

本の目次・あらすじ


はじめに
田村麻美の人生ヒストリー

第1章 「自分の市場価値」を知る
仕事で「誰に評価されたいか」を明確にする
評価されそうな「市場」に移動してみる
「自分の市場価値は刻々と変わる」と心得る
自分の手に届く国家資格を取る
「期限」を決めてさっさと動く
「石の上にも三年」いなくていい
キャリアは「長距離走」の視点で考える
不況の時こそ、普段より頑張ってみる
働く女性たちに聞いた 私の武器になった「仕事力」①資格&スキル編

第2章 自分の「弱点」を最小化する
「メジャー」がダメなら「ニッチ」で勝負する
「苦手」と思うこともとりあえずやってみる
「稼げる軸」を複数持てるようにする
「興味」の引き出しをたくさんつくる
「俗っぽい欲望」をエネルギーにする
間違ったプライドは捨てる
コンプレックスと真正面から向き合う
「頭を空っぽにする」ルーティンをつくる
自分を「キャパオーバー」にしない
30代から「セカンドキャリア」を考えておく
1年に1つ、新しいことを始めてみる
働く女性たちに聞いた 私の武器になった「仕事力」②事務処理能力&経験編

第3章 「デキる人」よりも「気さくな人」を目指す
「人柄の良さ」で勝負する
「笑い目」「腰の低さ」で感じのいい人になる
相手に合わせてメールに「人間味」を足す
深刻なメールの後はフォローの電話を入れる
「個性」は評価されてから小出しにする
働く女性たちに聞いた 私の武器になった「仕事力」③コミュ力&メンタル力編

第4章 「大事な人」ほど信用しない
「性悪説」に立って仕事を進める
「自分は必ずミスする」と想定して仕事する
「笑顔」と「傾聴」は一生モノのスキルと心得る
パートナーとはいつ別れてもいい覚悟で仕事する
敵をつくらない「ビジネス八方美人」を目指す
働く女性たちに聞いた 私の武器になった「仕事力」③アピール力&実行力編

第5章 「自分の味方」を毎日増やす
「目指したいキャリア」に合ったパートナーを選ぶ
パートナーとの相性は「金銭感覚」でチェック
居心地のいい場所で「ゆるいつながり」をつくる
SNSは「ツール」と割り切って付き合う
「ギブ&テイク」は「ギブ」のほうを心がける

おわりに

引用


頑張りすぎて、途中で燃え尽きてしまうのは昭和までの話。令和に生きる我々は、マラソンのように息長く続けられる、「頑張りすぎない」働き方を目指そうではないか。


感想


2022年002冊目
★★★

はじめに言わせてくれ。
タイトル詐欺…っ!

いや、為になるんですよ。「へー」と思って読んだ。
ただ日経WOMANが出してるし、読者の声を集めて作った「フツーの私たち」の実践的なノウハウ本だと思ったら違った。

著者は1984年生まれ。都内の大手税理士法人、埼玉の税理士事務所勤務を経て独立開業。
ブログの記事から各種メディアにも声がかかるようになり、2018年には『ブスのマーケティング戦略』を出版。

…いやいや全然フツーとちゃうやん…。
仕事できるやん…。
子育て中に大学院でMBA取ってるやん…。すごいやん…。

なんというか、「頑張れるひと」というのは、持って生まれた性質と努力の賜物なんだなと。
努力が出来るというのもひとつの才能だと言うしな…?
この本は、フツーのひとつ上の「フツーに頑張り屋さん」の人のための本。
たとえば私のような「容貌失認でひとの名前と顔が覚えられません」みたいなレベルの話じゃない。

「努力につながらない努力は単なる趣味」
「短距離走ではなく長距離走でキャリアを考える」
「1つの専門分野を持つI型ではなく、複数持つH型人材が今後活躍する」
「自分のキャパの8割くらいで仕事をする」
「自分の中の余裕を大切にする」

など、「頑張って成功している人」が時に失敗しながら挑戦し、これまで考えてきたことや経験してきたことを語ってくれているので、参考にはなった。
そして自分を省みて思う。
キャパ10割、短距離走の働き方、余裕なし、I型…。あかんやつや。

私は今、係長をしている。
さも仕事ができる「風」で仕事をしていて、でも誰かに首を傾げられるとき、「ああ、ボロが出たな」と思う。
お使いのバージョンには対応していません。新たなアプリケーションのインストールが必要です。
誰かを真似て、次からはうまくやります。けれど突発的な事態には対応できません。
幼い頃から繰り返してきたことをこれからもずっとずっとやっていかないといけないのだと、皆が当たり前に出来ることを私は出来ないのだと、思い知る。
泣く場面が、笑う場面が、わからないのだと。
お前は勉強だけ出来たって、人間として欠陥品だ。
子供の頃言われたことを思い出す。
打ちのめされて、打ちひしがれて、しばらく落ち込む。
たくさんの足りないネジを、どこが幾つ足りないのかも分からないままに。
大人の世界の中で、幼く未熟なままの自分。成長しない子どものようなままで。

けれど私はもういい歳をした大人なので、ある程度の諦念でもってそれを受け入れる。
仕方がない。私はこう生まれついたのだ。
訓練で、何とかなる部分をなんとかして。
それ以外は、私のオリジナリティ。
生きにくいままに、息をしよう。
私は、人が当たり前に出来ることが出来ない。
当たり前に分かることが分からない。
だからそれを学んできた。今も学んでいる。これからも学んでいく。
そうすることでしか生きていけない。

けれど一方で、私には私にしか出来ないことがある。
「ちょっと変わっている」と言われ続けてきた。そのことに怯えていた。
化けの皮が剥がれませんように。どうか普通になれますように。
でも今は、それが私の強みでもあるのだと分かるよ。

この世界に永遠に馴染めないのだろうと絶望していた子供だったけれど。
私はきっと、そのまなざしのままで生きていき、死んでいくのだろうな。
ひとり取り残された宇宙人みたいに。
最後に生き残った地球人みたいに。

私はこの世界を、そうやって見るよ。

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最終更新日  2022.01.08 05:01:58
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2022.01.07
テーマ:読書(5056)
カテゴリ:読書・絵本

本のタイトル・作者



インビジブル【電子書籍】[ 坂上泉 ]

本の目次・あらすじ


昭和29(1954)年。戦後9年が経った大阪。
戦前の内務省警察は解体され、昭和24(1949)年にGHQが地方分権と民主化のため導入した警察法のもと、人口五千人以上の市町村が運営する「自治警(自治体警察)」と、零細町村部を所管する「国警(国家地方警察)」が並立していたが、警察法改正によりその一本化が目前に迫っていた。
――これは、戦前への回帰なのか。
しかし、大阪市警視庁発足の翌年に中学を卒業し警察官となった新城洋は、民主警察とは名ばかりのその実態を目にしてきた。
強者に阿り便宜を図り、弱者に鞭打つ。
それに馴染めず、しかし抗うことも出来ない若輩者。
父は戦争で足を悪くし、母は空襲で亡くした。ただひとりの姉と支え合って生きてきた。
中学の担任は新城に言った。
刑事は、悪漢をつかまえる。それは民主社会の公正さを保つために大切な、人のためになる仕事だと。
戦争によりすべてがひっくり返った。
それでもまだ、信じられる「正しいもの」が、この世にはあるのだろうか。

ある日、新城は立ち寄っていた店で一報を受け現場に急行する。
麻袋を被せられ殺された遺体。
初めての、殺人事件だった。

殺されていた代議士秘書以外にも同様の死体が見つかり、国警から捜査員が派遣される。
なかば厄介者を押し付けられる形で、新城は東京帝大卒の守屋恒成警部補と組まされ、捜査にあたる。
正義を追求する守屋は、現場で衝突することも多く、新城は反発するが―――。

引用


それが、いま新城が身を置く大阪市警視庁の隠しようのない姿だ。
しがらみや建前に振り回され、やる気も職業倫理も欠如した警官だらけの環境で、臭いものに蓋をするように浮浪者狩りに勤しむ日々は、殺人の帳場に入ったところで変わることはなかった。
それでも何とかやれることをやろうとしているのに。
仕方がないことだと割り切っていくつも呑み込んできたことを、この男はすべてぶち壊そうとする。この何もかも気に入らない男が、この何もかも気に入らない警察を。


感想


2022年001冊目
★★★★

新年1冊目。年末から読み始めて読み終わるまで時間がかかりました。
表紙が重苦しくて開くのになかなか時間がかかったけど、読み始めるとぐいぐい引き込まれて「はやく続きが読みたい」と思う内容。
過去の回想(のちにこれは犯人の手記だと分かる)が間に挟まれ、「この回想は誰の記憶なのか」を追いながら読んでいく。

満州開拓団、シベリア抑留。
遠いその言葉が、実はさほど昔でもないこと。
この物語の舞台は1954年。
「戦後9年か、へえ」と言っていたら、夫が「それうちのお父さんが生まれた年やわ」と。
…!!!!!
そっか。そうなるんか。
復興していく世界と、取り残されて行く人々がない交ぜになっていた時代。
大阪の当時の様子が知れてとても興味深かった。
警視庁があったなんて初めて知ったよ。

「ALWAYS 三丁目の夕日」の舞台が昭和33年(1958年)。
前回の東京オリンピックが昭和39年(1964年)。
華々しく成長していった時代というイメージの光の陰には何があったのか、ということを思う。

恵比寿神社、蛭子神。
かなたから流れつく者、異郷の者、流された者、異形の者。
えびす信仰と結びつき、事件は展開していく。
捜査の展開は地味なんだけど、守屋と新城のバディがすごく好みのバディ感で読んでいて楽しかった。
蘊蓄もあるし、時代背景的にも京極堂シリーズを好きな人にもおすすめ。
ブロマンス好きなので、東京帝大卒のツンケンエリート(暗い過去持ち)×中卒たたき上げ巡査(現在進行形で迷走中)のバディがたまらんかったです。
上部の人が実情を知っていくところと、現場の人が理念を知っていくところ、どういうシチュエーションでも萌える。

戦中~戦後の、価値観がすべて壊されて、信じていたものが何もかも失われて、その中で過去に囚われて藻掻きながら新しい世界を生きていこうとする、という物語に惹かれる。
結局のところ、何が「ほんとう」なんだろうと思うからだろう。
私たちが今信じていることだって、後世には覆ることがあるだろう。
誰かが声を大にして喧伝したことを信じて、あとには何が残るだろう。
自分の頭で考えろ。考え続けろ。
それがこの時代の拘束を受けるとしても。箱から出られなくても。
安易に与さず、低きに流れず、考え続けるんだ。

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