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2019.12.20
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テーマ:読書(8198)
カテゴリ:【読書】未分類

いま、翔び立つとき 女性をエンパワーすれば世界が変わる [ メリンダ・ゲイツ ]
"The Moment of Lift: How Empowering Women Changes the World" by Melinda Gates​

●この本はどんな人におすすめ?
・女性であることが、地面に縛り付けられているように感じる人
・世界中の女性がどんな問題に直面しているのか知りたい人
・この世界をよりよいものにするにはどうすればよいだろう?と考えている人

●本の目次・あらすじ
第1章 名案が生まれる時
第2章 母親が羽ばたくためにー妊産婦と新生児の健康
第3章 子どもにできる限りのことをー家族計画
第4章 前を向くためにー女子教育
第5章 水面下の不平等ー無償労働
第6章 声を上げられない少女たちー児童婚
第7章 ジェンダーバイアスー農業に従事する女性たち
第8章 新しい文化を作るー働く女性たち
第9章 心を打ち砕くー寄り添って飛び立つこと

●引用
世界の人を一人残らず輪に入れる――それが、人々の命を救う初めの一歩です。誰一人はじき出されなくなった時、社会は健全になります。そんな世界を実現させていかなければいけません。貧困問題や健康問題に取り組み、はじき出そうとする力に立ち向かう人々の手助けをしなければなりません。同時に、自身の内面も変える必要があります。自身の中にも、他人を排除する心が潜んでいると認め、それまで追いやっていた人々に心を開くのです。手を差しのべるだけでは十分ではありません。真の勝利は、私たち自身が他人を排除するのをやめた時に、初めて手に入れられるのです。

●メモ
著者は、世界最大規模の慈善団体であるビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同議長。
ビル・ゲイツの妻。
というと、「ああ、お金があるから、慈善事業をしているのね」と思ってしまう。
彼女の来歴も書かれているけれど、彼女は熱心なカトリック教徒で、きっとビル・ゲイツの妻でなくても、何かしらの行動を起こしていたのだろうと思う。愛と信念をもって。

彼女は「持てる者の重責」を果たそうとしているように感じる。ノブレス・オブリージュ。夫がビル・ゲイツであったから、その声も金額も、影響力はとても大きなものになる。
彼女も「もう、無理」と思うことがある。救わなければいけない人はたくさんいる。問題は山積みで、思惑が複雑にこんがらがっている。きりがない。終わりがない。
それでも彼女は、手を差しのべ続ける。辺境の人々に目を向ける。そこに身を置こうとする。

私は、たまたま、現代日本に生まれた。
友人は、「それだけですごい幸運だと思う」と言っていた。
私もそう思う。
でも、それを享受して、それで終わりで良いんだろうか?

分断され、階層化されていく社会。
そこで、自分や自分の子供だけが生き残っていければいい?
苦しんでいる人に、「不運だったが、自己責任だ」と言い放って。
根本的な不平等に目を向けず、たまたま幸運を勝ち得た我が身を擁護して。その権利を強固なものにする体制を支持して、そこからこぼれた人を排除して、差別して。
その世界は、うつくしく、よきものだろうか。
その世界で生きることは、しあわせだろうか。
子どもにそんな世界を残したいだろうか。

じゃあ、私は世界の誰かを助けるべき?ユニセフのマンスリー・プログラムに参加して?
マザー・テレサがたしか、「まず、あなたのそばのひとを助けてあげてください」と言っていたのではなかったっけ。
私にできることは、なんだろう。

女性の性器切除、売春、暴力、貧困、病、教育を受けられないこと、児童婚…。
読んでいると腹が立って、悲しくて、「私が感じる”女性だから”の理不尽さなんて、たいしたことない」と思ってしまう。
でも、違う。
私の問題を軽く見ることは、すべての問題を容認することにつながる。

読んでいる間中、頭の中に流れていたのは「Defying gravity」。
―――重力を無視して飛び立つの、誰も私を引きずり下ろせない。
味方を得て、知識を得て、これまで虐げられていた人々が声を上げるとき。
体制がひっくり返る、権威は形骸化する。けれど恐れる必要はない。
私たち「みんな」が飛び立てるのだ。
そうすることで、より良い世界をつくっていける。

人種、性別、国籍、宗教、経済。
環境問題は、世代間の、そして人間と地球との差別だろう。
1人残らず、未来までも、輪のなかで生きられるようにすること。

そのために出来ることを考える。

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最終更新日  2019.12.20 12:00:08
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