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本のタイトル・作者

​
頭に来てもアホとは戦うな！ 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法 [ 田村耕太郎 ]​

本の目次・あらすじ

第1章　アホと戦うのは人生の無駄
第2章　臆病者のための　戦略的コミュニケーションのススメ
第3章　どんな強者でも　味方にする『人たらし』の技術
第4章　権力と評価の密接な関係
第5章　他人の目を気にするな
最終章　アホとではなく自分と戦え！

感想

2020年読書：168冊目
おすすめ度：★★★

成功したおっちゃんが飲み会で言ってきそうな話（昔の自分の失敗と成功の秘訣）なのだけど、やはりそれなりに上り詰めた人だから「なるほど」と思うことも多く、そこの受け止め方のバランスが難しい。
たぶん読者に想定されているのは「既婚男性（妻はサポート）」って感じだしな…。

著者は、田村耕太郎氏。
書籍データのプロフィールによると、
「日本戦略情報支援機構代表取締役、国立シンガポール大学リー・クワンユー公共政策大学院兼任教授。前参議院議員（鳥取県選出、２期）。第１次安倍政権で、内閣府大臣政務官（経済財政・金融・地方分権担当）をつとめる。元参議院国土交通委員長。前大阪日日新聞代表取締役社長。エール大学、ハーバード大学、ランド研究所でも研究員を歴任。早稲田大学、慶應義塾大学大学院（在学中にフランス高等経営大学院に単位交換留学）、デューク大学法律大学院、エール大学経済大学院を各修了。オックスフォード大学ＡＭＰおよび東京大学ＥＭＰ修了」
という華々しい経歴。

○メモ
・善悪と真理は別。真理を追究するならば時に清濁併せ呑む必要がある。
・他人ばかり気にしていたら自分と向き合う時間が無くなる。
・感情にとらわれそうになったら、自分を俯瞰する
・この世には不本意な人事異動しかない→「どこへ行って何になろうが、何か得て成長してやる」という姿勢が必要
・主体的に自分の目的や成長に焦点を合わせて、与えられた環境の中でベストを尽くすこと
・アメリカのAmazonは実名レビュー
・「海軍より海賊になれ」（スティーブ・ジョブズ）
・「他人から見た自分を意識する」と「他人から見た自分を妄想してそれに振り回される」は別
・「他人の期待に応えようとするばかりの人生ではなく、自分が真に生きたいと思う人生を生きる勇気を持っていたかった」（看護師ブロニー・ウェア『死ぬ瞬間の５つの後悔』トップ）
・自分がコントロールできるものに力とエネルギーを集中すべき
・「大失敗ほどレジュメに書くべき最高にクールなことはない」（シリコンバレー）
・人生の幸せ→自分の最も大切な基準が満たされること、心からの納得
・人生の意義とは、自分が満足するかどうか

いろんなところで読んだようなことなのだけど、人生の先輩が紆余曲折し、ぶつかって得た教訓として語るとまた、重みが違う。
自分に軸をおいて考えること。自分の幸福を考えること。

前の職場の上司から「ノマちゃんは今のところで完全に力を持て余しているし、勿体ないと思う」と言ってもらった。
でも今年の４月に異動したのは、さらに自分の適性とはかけ離れたところだった。
組織の中で生きて行くって、そういうことだ。
でもそこで、どうするか。
これから自分は、どうしていきたいか。

迷いながら、失敗しながら、進んでいきたい。
そう、私は「進んでいきたい」んだ。
そのことを思う。