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2020.12.14
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テーマ:読書(8186)
カテゴリ:【読書】未分類

本のタイトル・作者



コロナ後の世界を生きる 私たちの提言 (岩波新書 新赤版 1840) [ 村上 陽一郎 ]

本の目次・あらすじ


1 危機の時代を見据える
藤原辰史   パンデミックを生きる指針ーー歴史研究のアプローチ
北原和夫   教育と学術の在り方の再考を
高山義浩   新型コロナウイルスとの共存ーー感染症に強い社会へ
黒木登志夫  日本版CDCに必要なこと
村上陽一郎  COVID-19から学べること

2 パンデミックに向き合う
飯島 渉   ロックダウンの下での「小さな歴史」
ヤマザキマリ 我々を試問するパンデミック
多和田葉子  ドイツの事情
ロバート キャンベル 「ウィズ」から捉える世界
根本美作子  近さと遠さと新型コロナウイルス

3 コロナ禍と日本社会
御厨 貴   コロナが日本政治に投げかけたもの
阿部 彩   緊急事態と平時で異なる対応するのはやめよ
秋山正子   訪問看護と相談の現場から
山口 香   スポーツ、五輪は、どう変わるのか
隈 研吾   コロナの後の都市と建築

4 コロナ禍のその先へ
最上敏樹   世界隔離を終えるとき
出口治明   人類史から考える
末木文美士  終末論と希望
石井美保   センザンコウの警告
酒井隆史   「危機のなかにこそ亀裂をみいだし、集団的な生の様式について深く考えてみなければならない」
杉田敦    コロナと権力
藻谷浩介   新型コロナウイルスで変わらないもの・変わるもの
内橋克人   コロナ後の新たな社会像を求めて
マーガレット・アトウッド  堀を飛び越える

引用


今この時を楽しんでよいのだ。ただし、ものごとが「正常」だった時よりも緩やかなペースで。多くの人がこのペース―何を急いでいたのだろう?―を問い直し、これまでとは違う生き方を始めている。
今は最良の時代にして最悪の時代。この時代をどう生きるか、どんな時代にするか、あなた自身が決められる部分は少なくありません。

マーガレット・アトウッド「堀を飛び越える」


感想


2020年読書:215冊目
おすすめ度:★★★★

たぶん今、コロナの「起承転結」の「承」の部分にいて、ようやく「起」をちょっと距離を置いて見られるようになってきた。
渦中にいれば見えなかったもの、俯瞰できなかったもの。
色んな人が自分の立場と見識から見た「起」と、今の「承」、そしてこれからの「結」を書いた本。読み応えがあり、面白かった。
同じ状況下にいても、その人が持っている眼鏡によって、世界の見え方は違う。
けれど共通して日本の愚策(無策)、ドイツの対応のすばらしさ、韓国と台湾の対応の速さに言及している。

各自両面10ページずつ書いていて、最後に著者紹介があるのだけど、「この人はいったいどういう人でこう書いているんだろう?」という疑問があったので、文頭に持ってきてほしかったな。
その人が社会学者か建築家で、書いている内容の見え方が変わって来る…。
最近ようやく書籍の発刊がコロナに追い付いてきて、「とりあえず今出しとけ」的な本とは一線を画す内容が揃ってきた。
専門家は専門家たるべし。

「世界現代史は一度だって看護師などのケアの従事者に借りを返したことはないのである。」
(藤原辰史「パンデミックを生きる指針ーー歴史研究のアプローチ」)
という一節にぐっときた。





メモ。
日本が「アフターコロナ」として想定している世界は、元の世界なんだろうか。
それとも、新しい世界?

見慣れない言葉たち


ふだん本を読んでいて読めない字や分からない単語にあたることがあまりない。
けどこの本はたくさん出てきて、読み仮名もないものもあり「これは…?」となった。
母語で読めない字や知らない単語に当たると、「おお…!」と未知との遭遇に心躍る。
そしてそういう言葉がインストールされた人に「すごいな」と思う。まあ、読めなくて伝わらなければ意味がないんだが。
以下はWeblio辞書からのメモ。

簇生
(ぞくせい)
「叢生(そうせい)」に同じ。草木などが群がって生えること。

猖獗
(しょうけつ)
悪い物事がはびこり、勢いを増すこと。猛威をふるうこと。

均霑
(きんてん)
平等に恩恵や利益を受けること。

蝟集
(いしゅう)
物が一箇所に群がるように集まるさま。「蝟集」の「蝟」は針鼠を指す表外漢字。その針毛のように密に群がっている様子。魚介類の行動などについて言うことが多い。
※なぜかこれだけルビが振ってあった。著者の意向によるのだろうか。

元和偃武
(げんなえんぶ)
《「偃武」は武力を用いない意》元和元年(1615)の大坂夏の陣以後、世の中が太平になったこと。

激越
(げきえつ)
感情が激しく高ぶること。感情が高ぶって言動が荒々しくなること。また、そのさま。

闘諍堅固
(とうじょうけんご)
仏語。修行僧らが互いに自説を主張して譲らず、争いが盛んな状態。後五百歳(ごごひゃくさい)をいう語。
→ご‐ごひゃくさい【後五百歳】
五五百歳のうち、最後の500年、闘諍(とうじょう)堅固のこと。末法の世で、仏法が衰え、邪見がはびこるという。後五百年。

冥顕
(みょうけん)
《「みょうげん」とも》冥界と顕界。死後の世界と現実の娑婆(しゃば)世界。
※文中では「冥顕一致」として使われていて、この言葉いいなと思った。

増劫
(ぞうこう)
仏語。住劫において、人間の寿命が10歳から年々、または100年に1歳ずつ増して、8万4000歳まで増加していく過程。⇔減劫(げんこう)。
→じゅう‐こう【住劫】
仏語。四劫(しこう)の第二。人類が世界に安住する時期。

仏語は独特の読みをしますよね。
新今昔物語集を読んでいた時のことを思い出した。
知らない言葉がたくさんあるの、たのしい。


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最終更新日  2020.12.14 21:06:10
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