2352939 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

320life

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

ノマ@320life

ノマ@320life

サイド自由欄

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

カテゴリ

2021.03.05
XML
テーマ:読書(8134)
カテゴリ:【読書】未分類

本のタイトル・作者



〈あの絵〉のまえで [ 原田 マハ ]

本の目次・あらすじ


ーーーあの絵の前で、会おう。

日常のなかで、ふと、絵画に巡り会う。
その絵に再会するとき、はじめて出会うとき。
絵は、待っている。
ひっそりと、息をひそめて、あなたが訪れるのを。
その絵画の持つ力が、そっと背中を押してくれる。
あなただけの、特別な絵。

ハッピー・バースデー
フィンセント・ファン・ゴッホ「ドービニーの庭」ひろしま美術館

窓辺の小鳥たち
パブロ・ピカソ「鳥籠」大原美術館

檸檬
ポール・セザンヌ「砂糖壺、梨とテーブルクロス」ポーラ美術館

豊穣
グスタフ・クリムト「オイゲニア・プリマフェージの肖像」豊田市美術館

聖夜
東山魁夷「白馬の森」長野県信濃美術館・東山魁夷館

さざなみ
クロード・モネ「睡蓮」地中美術館

引用


―――あーちゃんのすばらしさに誰も気づくことはできません。なぜなら、あーちゃんはすばらしすぎて、一周回ってフツウに見えるからです。


感想


2021年読書:025冊目
おすすめ度:★★★

絵画にまつわる様々な話、かと思いきや、絵画についてはサラっとしていて、日常のなかに美術があった。
ああ、美術館に行きたいなあ、と思える小説。

最後に美術館に行ったのはいつだったろう?
ああ、そうだ。
2人目が生まれる前、娘を抱っこ紐で抱っこしていた。
展示品はおよそ興味のないものだったけれど―――試験官に入った砂がずらりと並んでいたのを覚えている―――子どもを連れて美術館に行ける機会なんて滅多になく、なんでもいいから見ておきたいと美術館に入ったのだ。
平日の午後の美術館はガラガラで、子どもは抱っこ紐の中で眠っていた。
歩き回っていると、子どもの重みがずっしりと肩にきて、疲れ果てた。

行きたいな、また。
今度は、絵が大好きな娘を連れて。

美術なんて、なんの役に立つの?
美術館なんて、つまんないじゃない。
そう思うなら、この小説を読んでみて。
きっとそれは、「お守り」みたいなものだから。

ルーブル美術館に行った時、オーディオガイドの電源が切れるまで歩き回った。
その時、ここにあるのは祈りなのだと思った。
遠い昔の誰かが残したメッセージ。
神様に、誰かに、届きますように。
多くの人に―――ただ1人でも、どうか、受け取って。
私が見たものを、感じたことを、ここにいたことを、覚えていて。
それがある時、届くのかもしれない。
時間を超えて。

これまでのレビュー


2020.08.21 たゆたえども沈まず [ 原田マハ ]
2020.10.07 フーテンのマハ [ 原田マハ ]
2020.11.27 美しき愚かものたちのタブロー [ 原田マハ ]
2020.12.23 総理の夫 First Gentleman [ 原田マハ ]


にほんブログ村 にほんブログ村へ



「みたよ」「いいね」の代わりに押してもらえると、喜びます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021.03.05 00:00:17
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.