本のタイトル・作者
本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ [ コウケンテツ ]
本の目次・あらすじ
はじめに 「手料理に追いつめられて」
第1章 「ねばならない」にさようなら
第2章 理想と現実の間を埋める方法
第3章 考えたくない日の「手間」を排除する
料理が本当に楽になる実用レシピ
引用
①大皿料理といっても大皿は使わない。フライパンごと、鍋ごとテーブルに出す。
⓶取り皿は平皿を各自1枚のみ。
③汁物、汁気の多い料理は作らない。
④お茶碗は使わず、②の取り皿(平皿)に盛り付ける。
感想
2021年読書:029冊目
おすすめ度:★★★★
料理研究家、コウケンテツさん。
お名前は聞いたことがあるのだけど、あんまり詳しくは知らない。
この本は、タイトルが「まさに私やん…」と思ったので読んでみた。
夫婦で同じ仕事をして、小さい子供が3人。
いや、毎日毎日すごいごはん作るのなんて、無理やん?
っていう内容と、「うちはこうしてます」がたくさんで、「それでいいんだ」と思えた。
一汁一菜でよいという提案 [ 土井善晴 ]
本の中でも、土井先生の『一汁一菜でよいという提案』について触れられていました。
「それすらしんどいです、先生…!」という時、ある。
土井先生の本は、単身や夫婦二人の家にはいいけど、子供が小さいと無理かな、とも思った。
この本はそこらへんを補完してくれてる。
保育園児くらいの子供がいる家庭におすすめ。
レシピはあまり載っていなくて、ほとんどは「いかに、毎日毎日作り続けなくちゃいけないごはんを、作り続ける仕組みや、作らないというマインドを作るか」というエッセイ。
文字も大きいし、1つ1つの話が短いので、さらさら読めました。
パリの女性の「私のサンシャインが輝かなかったから」という理由でご飯作らないのすごい。
私も言いたい…。
今日は私のサンシャインが輝かなかったのよ。というわけでレトルトカレーよ。
コウケンテツさんの「うちのごはんを笑うな」というフレーズもいいですね。
私は日々の晩ご飯をブログに挙げているんだけど、インスタ系のキラキラしたのとかじゃなくて、料理上手な人でもなくて、ふっつーの、むしろご飯作るの嫌な人が日々作ってる「毎日のごはん」が見たかったんですよね。
でも、一方でどこかに「こんなんでいいんだろうか」とか「何か言われるんじゃないか」と言う思いがあった。
しかしだよ、たとえ何かを言って来る奴がいたとして、君がいったい何をしてくれるっていうんだね?私の代わりに買い出しして在庫管理して切って焼いて煮て片付けてくれんのか?
何の文句があるよ?うちのごはんを笑うな!
というわけで開き直って行こうぜ!
コウケンテツさんも言ってるぜ、「品数や手作りじゃない、お腹がいっぱいなのが愛情だ」って。
そうだそうだ!!
フライパンや鍋も私はそのまま食卓に出すし、皿はごはんも含めて平皿1枚だし、汁物出さないし、ここらへんも「教育上よろしくない?」という思いがありました。
私の母が見たら眉を顰めるだろうなあ、って。
はい、引用部をご覧ください!コウケンテツさん家とまったく同じでした!
つまりこれはコウケンテツ方式!(虎の威を借りる狐)
安心して鍋ごと出しましょう!皿は1人1枚でお願いします!
うちは丸皿ですが、コウケンテツさんのお家はオーバル皿(楕円型)。
写真も載っていましたが、真ん中にごはん、左右におかずが載せられて良さそうです。
そして、「とりあえずナムル」の話。
はいはい!私とりあえず何でもレンチンして和えてます!いっしょいっしょ!
というわけで、時短と省力化を考えて行くと、自然とこうなっていくものなのかもしれない。
最近、あんまり「ごはん作るのしんどい」って思わないもん。
いや、「いやだな」「めんどいな」とは思うんですよ。でも献立に悩まなくなった。
決まったものをひたすら出していくだけなので。
そして、自分が飽きたらちょっとやり方変えて実験して楽しんでる。
でもそれはあくまでも、私がやりたいからやるだけなので。
みんな、毎日頑張って、ごはん作って、偉いよ。
うんと褒めて、手間を抜いて行こうぜ。
うちのごはんを笑うな。
胸を張って行こう。
これが、うちのごはんだ。
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