本のタイトル・作者
今夜【電子書籍】[ 小野寺史宜 ]
本の目次・あらすじ
坪田澄哉。飲んだくれの警官。
立野優菜。借金を背負うタクシードライバー。
直井蓮児。落ち目のボクサー。
荒木奈苗。夫とうまくいっていない高校教師。
引用
ふと遥か彼方に存在するであろう白夜を思い、極夜を思う。次いで今ここにまさに存在する夜を思う。夜にしかできないことがある。夜だからしてしまうこともある。歴史は夜作られるという。人は動いてしまうのだ。夜に。
感想
2021年読書:049冊目
おすすめ度:★★★
2019年本屋大賞第2位受賞作品『ひと』を読んで(2021.01.20
ひと [ 小野寺史宜 ])、「このひとは、ほかにどんな話を書くんだろう」と読んでみた。
夜をテーマに、重なり合い、つながっていく物語。
全員に「ああ、そっちにいっちゃだめ!だめだってば!」と言いたくなる。
ホラー映画で背後の影に向かって叫ぶように。
登場する人たちは、みな悪い人間ではない。
でも、ふと足を踏み入れてしまう。
夜は、そういう時間。魔が差す、逢魔が時。
お天道様が見てる―――なら、見ていない時なら?
最後はうまく収まるので、安心して読み進めてください。
小野寺史宜さん、お名前のイメージで若いおにーさんだと思ったら、 1968年生まれ(53歳)だった。
物語の構成や文体がドンピシャ好み!ではないけど、安定して読める。
けっこう単行本を出してらっしゃるので、あと何冊か読んでみようかなあ。
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