320life

2021/09/11(土)00:00

188.日本の女性がグローバル社会で戦う方法 [ 谷本真由美 ]

【読書】未分類(520)

本のタイトル・作者 ​日本の女性がグローバル社会で戦う方法【電子書籍】[ 谷本真由美 ]​ 本の目次・あらすじ 1 日本の「女子」特殊事情 生きにくい日本のワタシ 海外メディアは「日本は男尊女卑の国」と報じている 「なんで日本人女性って、鳥みたいに声が高いの?」 先進国における理想の女性は「ガールパワー」 女性専用車両で女性を隔離する日本 イギリスなら「レディースデー」は訴訟問題 日本女性の同調圧力が凄まじい理由 先輩面した人達の呪いが若い人を苦しめる コラム 世界の七不思議「日本女性の鳥声」 2 女性を活用しないと日本は没落する 外資系企業に日本人女性が多いワケ 日本の管理職は「マネージメント」を理解していない 女性取締役が一人でもいれば、倒産の可能性が20%下がる 女性を活用する企業は「多様性予測定理」を実践している 部下のワークライフバランスこそ管理職の腕の見せ所 出産退職させるよりサポートする方が低コスト 高学歴女性が労働市場で活かされていない 政府の施策は大間違い!保育サービスを増やせ 少子化のそもそもの原因は「日本の働き方」 働き方が変われば「イクメン」がいかにバカげた言葉かわかる コラム 日本政府は本当に出生率を上げたいのか? 3 こんなに言っても専業主婦になりたい人へ 確かなものは自分だけ。リスクヘッジを怠るな 子育てが一段落、いざ働こうとしても仕事はない スキルがないと海外の人材に負けてしまう 年齢、経歴、失敗を気にして挑戦しないのは人生の大損 アナタが働くことが将来自分の子供を救う 「ガンガン働いて管理職」だけが仕事ではない コラム「リケジョ」と騒ぐ日本の新聞 4 どんなキャリアならハッピーになれるわけ? テンパリスト喪女に死を 勝ち組は競歩、細く長くこっそり働く 仕事は「銭をもらえるサークル活動」ぐらいのノリでいい ちょっと休んでも、長~い勤労人生の中では大したことない 人様に求められるから儲かる ワンナップキノコをゲットしてもっと稼げ 女性は特に師匠を探してコピーしまくれ これから可能性のあるジャンル コラム 国によって違う「過酷な職業」 5 日本の女はどうやって生きていくべきか 提案1 海外へ逃亡せよ 提案2 外資系企業へ転職せよ 提案3 結果を出しまくって黙らせろ 提案4 女が有利な職場へ転職せよ 提案5 稼げるスキルを身につけなさい 提案6 起業せよ 提案7 自分のために生きよ 提案8 「女子力」を葬り去って自由になれ、必要なのは「ガールズパワー」 引用 仕事なんかみんな嫌いなんです。だから人生とか自分の人格を懸けちゃいけませんね。銭をもらえるサークル活動ぐらいのノリでやっておかないと、人格崩壊して死にますから。 感想 2021年読書:188冊目 おすすめ度:★★ ちょっと古い(2014年)ので、色々状況が変わっていることもあるなあ、と思う。 あと著者の口が悪い(笑)。 それが持ち味で、イヤな感じではないんだけど、わりと下品(貶してるわけじゃない)。 「海外から見たらこーなのよ、日本オワコン」的な感じ。 途中の各種記事引用は、英文も掲載されているんですが、英文載せる必要ある…?と思った。 (参考文献、引用元として文末に掲載すればいいんじゃない?誤訳ではないと証拠を示すために掲載しているんだろうけど) 私はこの日本社会しか知らなくて、そこで働いていて、「なんだかなあ、もう」と思っている。 女性活躍推進、女性管理職登用。 けれど、体制側は何も変わらない。 これまでと同じ仕組みの中に、女を置いただけ。 だから、分かる。 上にあがりたがらない人の気持ちが。 私はずっと、「なぜ上にあがりたいと思わないのだろう」と思っていた。 同期の女性ほとんどが、「ずっと平でいいよね」「その方が楽だもん」と笑い合うたびに。 自分を試してみたいと思わないのだろうか。 あの時挑戦しておけばよかったと、後で悔やむことはないのだろうか。 自分より能力が高いと思えない人たちが、男だからと昇進していくことを、「おかしい」と思わないんだろうか。 自分が上にあがって感じる。 彼女たちは、ある意味では賢いのだと。 上にあがるなんて、ノマちゃん馬鹿だね。 同期の言葉に、私は言い返せない。 得るものが、少ないから。 ここから先に、見えるものがないから。 自分のマネジメント能力の未熟さや、コミュニケーション能力の欠如、仕事に対する知識量の不足。 係長になってから、「できないこと」に気付くばかり。 なってよかった、と思う。 天狗の鼻はボキボキに折られる。 これはきっと、この立場にならないと見えないものだった。知らないままだった。 でも、私はこれを、ずっと続けるんだろうか? 「ノマちゃんなら、すぐに課長になれるよ」 「課長補佐までは上がってみたら?」 でも、それは、何のため? 平社員のまま、上にあがらないことを選択した男性社員もいる。 家族の病気、親の介護、趣味。 優先したいものがあったから、昇格していく道を選ばなかった人たち。 どこかでその人たちを、馬鹿にしていた自分がいた。 でも、違う。彼らは、自分が大切にするものをちゃんと分かっていた。 「男だからこれくらい」というポジションに囚われていなかった。 私も「女だからこれくらいでいいや」と思っている。 降格したい、と気軽に口に出来るのは、私が女だからかもしれない。 重圧から解放されて、ゲームから降りたい。 あとはゲームを楽しめる男性でどうぞ。 でもそれ、ゲームに参加せざるを得ない男性に、役割を押し付けているともいえるよね? 性別の役割と、私がどう生きていきたいか。 さてどうしようか、と思いながら。 これまでのレビュー 日本人が知らない世界標準の働き方 [ 谷本真由美 ] ↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る