本のタイトル・作者
塾へ行かなくても成績が超アップ!自宅学習の強化書 [ 葉一 ]
本の目次・あらすじ
第1章 自分に合う「勉強法」を見つける
第2章 1人で乗り越えるための「計画の立て方」
第3章 学校では教えてくれない「テスト対策」
第4章 「勉強のルーティン化」で差をつける
第5章 負けない「集中力」を手に入れる
第6章 「やる気と自信」を力にする
第7章 「とある男が授業をしてみた」使い倒しワザ
第8章 今、中学生の保護者の方に知ってほしいこと
引用
パーフェクトに見えるその子も、それだけの結果を出すまでには何かしらの努力をしています。そこで成果を出したことが自信にもつながっているわけです。
そして余裕が生まれると誰にでもやさしくできるし、もっと自分のレベルを上げようとさらにがんばるんです。
この余裕は大人にとっても大事なものですが、みんなはまさに今、その余裕を生む自分の器を大きく育てている段階です。勉強をがんばることは、そういうことにもつながっているんです。
感想
2022年152冊目
★★★
著者は元塾講師で、塾に通えない子どもたちのために、教科書まるごと・全教科の授業をYoutubeで公開しているYouTuber。
「
まんがでわかる自宅学習の強化書 [ 葉一 ]」
を先に読んでいて、もとの書籍版はどんな感じなのかと読んでみた。
大人や、文字を読むことが苦ではない人(ふだんから本を読む人)はこちらのほうが読みやすいと思う。
大人の学習者にも役立つことがいろいろ書いてあります。
・5分でいいから、絶対に何か勉強する(完全なオフ日を作らない)。
・寝る前に必ず1つ「今日の自分」をほめる
・鏡の前で「お前は運がいいから大丈夫だ」と言う
→自己肯定感を高める。
・暗記ものは同じ日に最低2回、できれば3日間で4セットやる。
→たとえば①夕方②寝る前③翌朝④翌々日。記憶の定着率が上がる。
自己肯定感、高いですか?
私はもうめちゃくちゃ低くて、低いからこそ対外的に高く見える(見せている)という悪循環。
外面の私は、仕事も子育ても両立して自分の勉強もして、自信満々で、何でも挑戦する前向きなひとに見えるらしい。
全然。だいたい「もうだめだ。私には何の価値もない。死にたい」って思ってる。極端か。
これは幼い頃からの考え方の癖が原因なんだけど、なっかなか治らないし、油断するとずどーん!と来てしまうので本当に辛いものがある。
最近めちゃくちゃこれが来ていて、メンタルやられている。
虚勢を張っているのは、自分に自信がないから。
本当の自分は、誰にも愛されないという思い。
だから頑張らなくちゃ―――普通に見えるように。
やりすぎちゃうんですよね、普通の加減と基準が分からないから。
どこまで頑張ればいいのか分からない。
そうして疲れ果てる。
気づけば自分にひたすらダメ出ししてる。
無意識に延々責められているから、どんどん自信をなくしていく。
そうしてまた「こんな自分ではだめだ」と奮起して自分をよく見せようとして失敗して自信を無くして…の負のループ。
つらみ。
でも、勉強は、「今日も出来た」の繰り返し。
積み上げていくそれが、治療みたいなところがある。
大丈夫。出来た。出来る。大丈夫。
中高生の勉強も、遠くにある「受験」や「就職」「将来」みたいなんじゃなく、今の足元の自信につながると思う。
純粋な勉強って、自分が出来るようになったかどうかで、そこに他人は関係ない。
過去の自分と現在の自分だけの比較。
勉強が出来るようになる、それは自己肯定感を高める。
だからこそ、「勉強ができない」はその子そのものを貶めてしまうんだな…。
教育の差は、家庭の資本の差。
それがその子供の生きる力を、一生を左右する。
著者は、それをよくわかっている。
Youtubeでフリーラーニングを提供して、子どもたちをサポートする。
ああ、これも「私はこれなら出来る」だろう。
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