本のタイトル・作者
掟上今日子の忍法帖 [ 西尾 維新 ]
本の目次・あらすじ
掟上今日子の手裏剣
掟上今日子の兵糧丸
掟上今日子の不忘術
引用
「何者なんだ?彼女は」
と、リバルディ警部が問うた。
「俺達は、知らず知らずのうちに虎の尾を踏んでしまったようだが――」
「猫の尾をと言ったほうが正確だろうね。もっとも、キョウコ・オキテガミに出すような尻尾はないが」
感想
2022年207冊目
★★★
今日子さん in NewYork。
冒頭で「えーっと、前回どこでどういう感じで終わったんだっけ」と思って、「ああそうだった」と思い返す最近の忘却探偵シリーズ。
とうとう物語も佳境に入って来たのか、それともこれが第2シーズンになるのか?!
ドラマ版の今日子さんからは想像もつかないところに来ましたね。
しかしもう完全に今日子さん=委員長ちゃん(化物語シリーズ)だなあ。
におわせが、あからさま。
と思わせたブラフだったりするんだろうか。
物語のはじめ、ニューヨーク市警のリバルディ警部が登場して、「こいつめちゃくちゃウザいな」と思って笑、一冊まるまる、このポリコレポリスが出てくるのしんど!と思っていたら、今日子さんが登場してからはトーンダウンして大人しくなってしまい、ちょっと残念だった。
もっと言葉狩りしてほしかった。
厄介さんは、もうニューヨーク篇では登場しないのかと思ったら、もうキングとして扱われて(いったいどこをどうしたらハイジャックで入国ということになるのか?)、今後今日子さんと会えるのか?!というのも楽しみ。
今日子さんのかつての教え子たちも一枚岩ではなく、彼女に戦場に戻ってほしい派と彼女の平穏な暮らしを守りたい派に分かれて争っている。
はてさて今日子さんの明日はどっちだ?!……本人には、今日しかないけれど。
実はすべて、今日子さんは覚えている…なんてことはないのかな。
記憶のストッパーを自らにかけているだけで。
これまでの関連レビュー
・
掟上今日子の設計図 [ 西尾維新 ]
・掟上今日子の鑑札票 [ 西尾維新 ]
(
2021年6月に読んだ本まとめ/これから読みたい本)
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ヴェールドマン仮説 [ 西尾維新 ]
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デリバリールーム [ 西尾維新 ]
・
人類最強のsweetheart [ 西尾維新 ]
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扇物語 [ 西尾維新 ]
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死物語 上 [ 西尾維新 ]
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