本のタイトル・作者
私が作って私がときめく自家発電ブローチ集 [ 光浦 靖子 ]
本の目次・あらすじ
基本の材料と道具
似顔ブローチ
大久保さんブローチの作り方
動物ブローチ
目つきの悪い猫ブローチの作り方
純情乙女なブタブローチの作り方
Brooch essay1 似顔ブローチを最初に作った時の話
Brooch essay2 似顔ブローチ、作り方のコツ
Brooch essay3 それ、手作りですか?
Brooch goods collection
引用
私が欲しいものを作ったんですから、完成品を見たときの私の喜びようといったら、そりゃあ尋常じゃありませんよ。ぎゃーーー!!胸のあたりからじゅ~んと、甘い汁が溢れてくる。高級ブランデーケーキのように、小さな穴でカスカスの私の心に甘い汁がじんわりひたひた浸み込んでいきました。自分だけが楽しい。自分だけが嬉しい。自分だけ。なんてささやかな反乱だ。
なんか私、すごい正解を見つけたような気がする。
感想
2022年242冊目
★★★
冒頭の引用部を読んで、「稲垣えみ子さんを思い出す…」と思った。
・
寂しい生活 [ 稲垣えみ子 ]
・
もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓 [ 稲垣えみ子 ]
・
人生はどこでもドア リヨンの14日間 [ 稲垣えみ子 ]
・
アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。 [ 稲垣えみ子 ]
・
一人飲みで生きていく [ 稲垣えみ子 ]
・
老後とピアノ [ 稲垣えみ子 ]
この方ね。アフロの。
なんというか、「自分が楽しい」ってめちゃくちゃ大事だよな、と。
「それ何になるの」とか、「今更そんなことしてどうするの」とか、有用性とかコストパフォーマンスとかタイムパフォーマンスとか、いやもうそんなもんどうでもええやんけ、と。
自分がひとりで楽しいんやから。
文句あるかいな。知らんがな。
あほちゃうか、と自分で自分に苦笑しながら、どこまでもその自分を愛しく思う。
そんな境地に至ったって、いいじゃないか。
だって私が楽しいんだから。
大人の最低上限は、「自分で自分の機嫌をとれること」だと言う。
なら、最高に大人じゃんね。
タイトルの「私が作って私がときめく自家発電」って言葉、的を射てる。
これすべてに言えることだと思うもん。
あらゆる一次創作、二次創作は自家発電。
自分の人生に明かりをともすのは自分なんだぜ。
「めちゃイケ」に出ていた頃は苦手だった光浦さん。
でも最近、なんか知らんが留学したらしいと知り、途端に気になる存在に。
で、とりあえず光浦さんの本を読んでみた。
これは羊毛フェルト(ひたすらふわふわの毛糸をブスブス針で刺して繊維を絡ませて立体的に形にしていく)で自作したブローチ集。
リスやブタ、うさぎにハムスターなど、ふつーに可愛いものもたくさん掲載されてるんだけど、似顔絵ならぬ似顔ブローチとか、土偶とか独特のセンスのものもある。
でもどれも滅茶苦茶うまい。
色合わせや羊毛フェルト以外の周囲もセンスが抜群で、キッチュでキュート。
すごい。
ほぼ日にブローチの記事があって、写真もみられます。
「
光浦靖子さんと丸いブローチ。」
でっかい立体をマスクにつけている写真も本には載っていたんだけど、いや息できへんやろ。重いやろまず。プロレスのマスクかよ。びびるわ。
…と思っていたら、プロレスお好きなんですね、光浦さん。納得。
カナダ留学のことが書かれたエッセイ『50歳になりまして』も読んでみたい。
↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓