本のタイトル・作者
ごはん作りの絶望に寄り添うレシピ やる気0%からの料理術
本の目次・あらすじ
第1章 料理のマインドを変えてみよう
第2章 手間のかけどころを決めよう
第3章 いっそ上達してしまおう
第4章 「みんなどうしてる?」のリアルを知ろう
引用
摩耗すれば、心は折れることもあります。
絶望しても当たり前です。
まずはそれを受け止めましょう。
あなたはよくやっています。
なぜなら、やってもいない人に絶望はできないからです。
だからこそ、そんなときに自分で気持ちを立て直せること。
深く考えずにやり過ごせること。
無理をしないで済ませられること。
そんな力こそが必要なのではないでしょうか。
感想
2022年260冊目
★★★
レシピ本というよりエッセイ本として読んだ。
いやまじ絶望やん。ごはん作ってごはん作っての無限ループ。
私も、何度「この皿をあの窓の向こうに投げてやりたい」と思ったことか。
そこらへんがこの本を読んでいると「あるある!」と膝を打って笑え、激しい共感とともに「よし、いっちょやったるか」と思える。
この系統では、以前に読んだ
・
本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ [ コウケンテツ ]
がダントツでおすすめです。
一汁一菜の提案されたかて、そうも行きませんやん?
という、特にちいさな子がいるご家庭でごはん作りに絶望している方は必読。
絶望はなくならない。
けれど、この本は「寄り添う」のだ。その絶望に。
そうしてその絶望が、少しでも楽になるように知恵を授けてくれる。
「汁気が欲しければ味噌汁じゃなくてお茶でもよくない?」ってすごい斬新な返し。笑
私が「知らなかった!」となったのは、ピーマンの切り方。
私はヘタを落としてから中の種とワタを取り出して、水洗いしてました。
上下を落として、縦に一箇所切れ目を入れて、ワタを横から取る方法はじめて知った。
今度やってみよ。ピーマンあんまり使わんけど。
料理教室で「包丁さばきを見せたくない」という人の気持ち、わかる。
私、完全に我流なので、野菜の裁断機みたいな切り方なのだ…。
ごはん作りって、大変。
みんなほんと、毎日何食べてんの?
と思って、以前ひたすら毎日の晩ごはんを記録してブログにあげていました。
(
「食事・料理」カテゴリの記事をご覧ください。)
料理を作るのが好きじゃなくて、料理が苦手な人が毎日作るごはんを見たかったんよ…わたしが…。
みんな元気出して!こんなんでも生きていけてるから!!
さて、絶望に繋がる私の最近のムカつくシリーズで言うと、
・料理の仕上がりまであと暫くかかるのに、夫が子どもたちに手を洗わせ席へ着かせる。
・そのくせ皿の一枚も出さないままテーブルで食事が出てくるのをじいっと待っている。
・夫が何度言っても炊き上がったご飯の天地を返さないのを、炊飯器を開けて見つける。
・はじめから洗った方が早いわ!というくらい馬鹿丁寧に夫が食後の皿を拭ってすすぐ。
皿投げたろかー!!!ってなります。
特に炊き立てご飯の天地を返さないの、毎回「あ、もうこの人と無理。離婚しよ」と思うレベル。
しかし、夫の実家では「ほぐす」ことはしても、底から混ぜることはしないのだそう。
なんで…!というか俺色に染まれよお前そろそろ…!
ごはん。ごはん。ごはん。
毎日毎食、用意して作って片づけて。
わたしたちはほんとうに、ほんとうによくやっているよ。
だから絶望したら思い出して。
私もほら、今まさに手にした皿を窓ガラスに向かって投げようとしてるから。
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