書名
マンガでわかる! 小学生のためのモヤモヤ・イライラとのつきあい方 [ 藤野 智哉 ]
目次
心の基本知識
第1章 自分に自信がない…コンプレックスってなんであるの?
第2章 友だちとうまくいかない…悪いのはアイツ?自分?
第3章 いじめにどう向き合う?それぞれができること
第4章 先生も親もウザい!大人っていったいなに?
第5章 気持ちを整理して、自分を知ろう!心を守ろう!
感想
というわけで(2023.10.07「
222.自信スイッチ 10歳からはじめるポジティブ習慣39 [ 中島輝 ] 」)、娘の登校しぶりをきっかけに改めて自分と向き合うことになったノマであった。
この本は漫画部分が間に挟まれるので、娘も読んでくれるかなと思ったけど、内容が小学校高学年〜中学生くらいの感じで、小2の娘は漫画のところだけ読んでいました。
・自分の「取扱説明書」をつくろう
・気持ちをきりかえる「好きなことBOX」をもっておく
・感情をコントロールする「つぼのワーク」
といった項目は私にも参考になりました。
自分のこと、好きですか?
普通の人は(というのがどこの誰のことなのかわからないのだけれど)、好きなんだろうか。
それとも、好きとか嫌いとかそもそも考えないんだろうか。
私、何度自分に言い聞かせても、やっぱり自分のこと嫌いなんですよねえ。
なんとか折り合いをつけても、この自分を好きになるんだと思い込もうとしても。
ダークサイドが顔を覗かせれば、すぐに闇落ちしてしまう。
お前なんてなんの価値もない。
「小さい頃の自分を抱きしめる」様子を想像してみる、というのを大学生くらいの頃からずっとやっています。
初めはまず「大きな私」が「小さな私」に手すら伸ばせない。触れるのが怖い。電流が走ったように慌てて手を離す。
そしてその後なんとか手を触れても「小さい私」が全身を強張らせて怯えるので抱きしめられない。
何度も何度も試してようやくぎこちなく抱きしめるように腕を(触れないように)回すけど「小さな私」は全身を硬直させている。
頑なに、拒絶する。
彼女は目を見開いて、赦さない、と怒っている。
赦さない。
誰を、何を?
もしかしたら一生このままなのかもな、と慣れ親しんだ暗がり淵を覗き込んで思う。
ハロー、ダークサイド。
ドロドロとした黒い水面に映る私が笑う。
誰よりも慣れ親しんだ憎悪のかたち。
愛しているよ、お前しか目に入らぬほど。
水面が揺らぐ。姿を変える。空白の顔。
ひとりぼっちのあの子を、いつか強く抱きしめられるように祈る。
引っかかれて、噛みつかれて、それでもかすかな力で、私を抱きしめ返してくれたなら。
私たちが赦し、また赦されたなら。
小さな私を迎えに行く。
何度も何度も迎えに行く。
"I hate you."
彼女は言う。
それが娘の顔をしているんじゃないかと、ふと思う。
私が抱きしめようとして抱きしめられないのは、今ここにいる彼女なんじゃないかと。

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