孫子「形 篇」 17,「積水を千仭の谷に決する」『彼我の勝敗を計量する者は、人民を戦闘させるにあたり、あたかも満々とたたえた水を谷底へ決壊させるように仕組む。それこそが勝利に至る態勢なのである』 と、計篇全体を結んでいます。 敵と戦闘以前に容易に勝てるように仕組み、いざ会戦となったら敵軍が自軍に勝てないような態勢を作る。 その上で戦場、対戦相手、物資、戦力差を詳細に比較して作戦を立て、勝利を確定させることにより、自軍の行動要領を明確にする。 行動を周知することによって隊には迷いがなくなり、会戦の勢いとともに勝敗を決する、ということでしょうか。戦いに際して迷いがあっては勢いに乗れないわけで、すべてを明確にし、理解させることによって不安をなくす。それでこそ命を懸けて戦いに臨めるのですからね。 準備は周到に、という解釈で良いのかもしれません( ^ω^) |