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ぷち・すぴ

ぷち・すぴ

ちょっと細かく書いてみた

私の事を少し…


幼い頃に両親が離婚したせいなのか、私は自分の存在に不安定さを感じながら幼少期を過ごしました。
「孤独」や「寂しい」というもの以前の、人間として完全に存在できてないような
説明できないような欠落感がありました。

感受性が強い難しい子…と近しい人からは思われていたようです。
私側にしてみれば、周囲の「辛い状況」や「悲しい状況」に極端に弱かっただけで
こんなに単純おバカな人は居ないよ?と言いたいです(笑)
人が悲しいと自分まで悲しいわけで、これを共感と言うのだと後々になって知るわけですが
「悲しみセンサー」が私に内臓されているのだ…と他の人より損した気分でいました。

振り返れば人生のターニングポイントになることがいくつかありました。
もっと詳しく調べたらもっと数多くあるのかもしれませんが、人や出来事に出会うことで
徐々に人間になっていった…という感じです。

13歳の時に初めて『グランドキャニオン』の写真と共にその存在を知りました。
とても新鮮で「私、これ大好き!」と感じました。
その頃から、なぜかいろんな歌に感動したり心がそれまで感じたことの無かった「広がり」を感じ
生まれて初めてポジティブな感覚を体験したのだと思います。
それを表現する術も、説明する言葉も持っていなかったので「広がり感覚」はひとりで楽しんでいました。

不思議な体験もしました。今で言う「デジャ・ヴュ」です。
何気ない放課後の友達との会話中、予告も前触れもなく突然デジャ・ヴュは襲ってきます。
その感覚はかなり衝撃的です。とても強い感覚なのにとても静かなのです。
「この状況と全く同じ!」と思えてびっくりするのですが、それはとても一瞬の出来事で
心の中のその感覚をまき戻ししても、記憶を探してもどこにも無い。
たった今、体験した感覚なのにどこにもない。跡形も無い…
「今…何かわかんないけどスゴイのが来たぞ?」としか言えない状態です。
雷のような衝撃なのに、静かに、そして一瞬にして私を通り過ぎたという感じです。

友達に説明しても「あ、夢で見たのと同じことが起こるときあるよね」と同意してくれるのですが
どれだけ強烈に『来る』のかまではわかってもらえません。
私はこの不思議な感覚が気になってしょうがなくて、まだ少ない語彙を駆使していろんな人に説明しました。
ある友達からそれが「デジャ・ヴュ」であることを教わりました。

それからオカルト的なことが流行ったせいもあって、積極的に勉強をするとまではいきませんでしたが
好奇心のままにスピリチュアルな知識は入ってきました。
あの世からこの世に修行に来ている魂…という話を聞いてがっかりした覚えも(笑)
修行=苦行 という図式が頭にあったので「え~(´◆`;)修行なんてまっぴらゴメンだよ~」とも思いました。

広がりを感じていた心はまた無くなって、金縛り体験や現実の人間関係で傷つき傷つけ心身がボロボロになりました。
屋根裏部屋の窓から空や山や民家の屋根を眺めている時が唯一落ち着いていられる時間でした。
数時間もじっと眺めていました。家族は「屋根裏の ぴ子ちゃん」とメルヘンに呼んでいたのですが
私はただ単に「ボ~…(゜-゜)」としていただけです(笑)


同じ13歳の頃オカルト好きの友人ができました。
初めて自分の心のうちを正直に話をすることができる関係を持ちました。
それまでの友人関係というものが希薄だったと知ることにもなりました。
その子は漫画や小説で超能力を取り上げたものなどが大好きで、心霊写真なんかも大好き。
その影響もあってスプーン曲げなんかもやってみたり(笑)
でも結局「曲がんないし~」( ̄  ̄ )ノ” ⌒* ポイッ! さじを投げるぴ子
私の周りでは劇的なことは起こらない。まだどこかで絵空事でした。
でもその友人との関わりは人間へ進化レベル1としておきましょう。

高校の先生で友人のようによくしてくれた先生がいました。
彼女は数年後の手紙で「あなたはいつまでも思春期みたいだから心配だよ」と言っていました。
人がどうでもいいとしていた事が私にとってどうでもよくなかっただけなんですけどね。
高校生の頃はもういろんな事に疲れ果てていました。
持って生まれたような不安感がいつも私の根底にある…
人間に進化レベル1に進化させてくれた友人とも、他の友人と一緒にゴタゴタに巻き込まれ疎遠になりました。

まるでずっと空中を飛んでいなければならない鳥みたいでした。
飛んでなければ死ぬ…
そんな時、夫に会いました。夫はまるで私にとって止まり木でした。止まったと同時に心も体も音を上げました。
それまでずっと持っていた不完全な感覚をそこで失いました。
私は夫に出会うことでやっと人間として「おぎゃあ」と生まれた感じです。
「ああ人間だ」「やっと人間だ」「赤ん坊で歩けないけどやっと一人前の人間だ」
そんな感覚です。

おかしな話ですが、両親の離婚と、その両方の言い分を別々に聞いてしまうことで
両親がいかにすれ違っているのかがわかってしまいます。
お互いの思い込みは強く、それをどうにも出来ないもどかしさも感じて
「私は間違いの間に生まれた子」と認識してきました。
スピ系の話で、運命の赤い糸ならぬ「約束をしたもの同士」という事も、存在という意味で
ますます「私は人間未満」という感覚にしてしまいました。

夫と出会った頃、私の親族の知人にいわゆる「感じる人」「見える人」という人がいました。
私の親族も同じでした。見えない世界の事を話せるのは、漫画・テレビ世代の年の若い友人くらいで
まさか大人でそういう話が出来る人がいる…というのが嬉しかったせいもあり
やっと「赤ん坊」だった私はその人たちに依存しました。

夫もスピリチュアルなことに元々興味のある人でした。
でも常に「俺は人を信じられない」と言っていました。心を開いてくれません。その寂しさに彼を揺さぶったりすると攻撃されました。
結婚生活は苦しみの連続でした。私は根底にある不安感を持ったまま…
夫は「こいつを助けてやらなきゃ」と私に対して想い
私は「この人を孤独から救わなきゃ」と彼に対して想い
想いあっているのにとても傷つけあってしまいました。

独自にスピ系を熱心に勉強している親族からもいろんなことを学びました。
「大変だったね…」「もっと自信を持ちなさい」「愛してるよ」
そう言われて受け入れてもらえた感覚でいました。
電話で遠隔ヒーリングをしてくれて(勿論無料です)私と部屋に居た他の人たちの頭痛を取り去ってしまったこともあります。

パワーがありすぎるせいか、荒療治のようなところがありました。
なまじっか『感じる』わけです。表向きの事を言われるより=(´□`)⇒グサッ!!
っと来ます。長男黄太郎が生まれた時も「この子は愛されてないね」と言われました。
グループ内でその荒療治についていけない人が続出。親族もその知人も分裂。

しばらくはその親族側と交流している時です。
7年前のことですが、妹の結婚式のために初めての海外旅行を体験しました。
二週間の滞在でしたが、その後の人生が変わりました。
「こんな世界があったのか!!!」と思いました。
どう表現していいかわからない(笑)w

今まで住んでた世界(日本)って何だったの?
アメリカのちょっと都心から外れたのんびりした所だったのですが、人が人として認識されてるんです。
たとえば日本だと「あ、知らない人がいる」と思うとすぐ他の風景の建物なんかと同じにしてしまう。
でもアメリカで感じたのは、目があったりすると小さく「ニコ」と笑ってくれる。
「あ、人だわ~」と思われて人間としてその場所にいることを許してもらえてる感じです。
誰彼が同じというわけでは無いんですが、人が居るということにおおらかです(笑)
(日本人は意識過剰なんでしょうか?)

妹夫婦がとても愛し合っているのもわかりました。妹も離婚によって深い傷を負った子です。
これから愛ある家庭が作られるんだ…と思うと私自身がとても幸せでした。
もちろん親族には―(T_T)→ グサッ!!!とやられることもありましたし、100%幸せ旅行というわけにはいきませんでしたけど。

結婚式が終わった後、妹夫婦はアメリカ国内の新婚旅行へ、私と親族はカナダへ行きました。
一番下の妹と一緒に大きな公園を散歩しました。日本で見たことも無いような大きな幹の木に驚きました。
落ち葉が積もった地面。一体どれだけの落ち葉がこの下に敷き詰まってるんだろう?と思うくらいに優しい歩き心地。
のんびりショッピングしたり、ボーっとコーヒーを飲んだり、お世話になった家で犬と一緒に垣根に生っていたラズベリーを食べたり、庭でご飯を食べたり、妹と一緒に年甲斐も無くトランポリンで遊んだり、「このシャワー使いにくいー(○`ε´○)」と言いながら慣れないトイレ兼用のお風呂に入ったり、疲れて眠ったり…


海外旅行と言ってもホテルに泊まったりしなかったので2週間のショートステイみたいな感じでした。
カナダで夕食の後、滞在先の外人のおっちゃんがのんびり奏でるフォークギターを聴きながら
旅の感想を話していると涙がボロボロ、後から後から出てきて止まりませんでした。
「神様って、私が思いもよらないところへ運んでくれる」と思いました。

それでも日本に帰ってくると同じ生活が待っていました(ガッカリ)。
それよりもずっと辛いことが待ち受けていました。夫側の親族のトラブルに巻き込まれて散々でした。
私は相変わらず不安感が付きまとっていて、人間としては立っているのがやっとの状態でした。
この不安感と孤独感は一生つきまとうんだ…そうとしか思えませんでした。

今から4年前、スピ系親族から離れる決定的なことが起こりました。
私が親族の言うことについて行けなくなっていたんでしょう。
常に見えない世界の事をそうでない一般の人に伝えなければいけない、助けなければいけない、
そう言われ続けてそれを忠実に行うと周りの人から反感を買うのです。そして傷つけもしました。
ついていけない、何かが違う…と弱音を吐いていた矢先に事件発生。
そのことで私は罵倒され批判され、心の拠りどころだった場所から追い出されたような気がしました。

夫もそんなふうに傷つく私を見て「もういい加減にしてくれ」と私を突き放しました。
何か違う・・・と感じていたのは私だけでなく夫もそうだったからです。
でも、私にしてみたら味方をいっぺんに失った気持ちです。
それから何度も何度も心の中で「私は間違ってるの?」と自問自答しながら過ごしてきたのですが
私が気づいたことは、それまではスピ系と一般人というふうに振り分けて人を見ていたことです。

一般の人(と言ってしまうとおかしいですが)である実家の両親や兄弟、友人との関わりが私にとって救いになりました。
近所の人も知人もそれまでよりずっと近く感じられました。
ああそうか。見える人=えらい人(愛の人?) じゃないんだ。
第六感があるとか無いとか、そういうことって車が運転できるか出来ないかの違いみたいなもんなんだ。
見えるのは技術と同じだ。それを使う人の心って、普通に白も黒もあるんだ。
と、思うようになりました。

私は私の感じることしかわからない…
見えなくてもそれでいい、感じちゃうんだからしょうがない。本当か嘘かなんてもう別にいいや。
内面に重点を置いていた不安の生活から脱皮しました(笑)
私がちゃんと心のお勉強をしないで怠っているせいだとかで、周りの人に災厄が降り掛かったりしたら絶対神様を恨んでやる。
思えばあの事件以来、神様大嫌いで生きてきました(笑)

心の拠りどころだった人たちから見放されて私はひとりになるしかありませんでした。
孤独の真っ只中にいて、こりゃパニックを起こすほどじゃないみたいだぞ?
というのを実感しました。
人間になって…それからひとりで歩き出したのは4年前ですよ。若いでしょ(笑)

内側に感じる「何か」の答えが欲しくて人に依存しました。
結果、心を開いてボロボロになりました。でも死にませんでした。
自分で死なない限り死んじゃったりしません。
思ったより強いんだなぁ私…
でもそれだけじゃ~ありません。

3年前のある日、突然数年前の事を思い出して涙が出ました。
人との何気ないやりとりのことを思い出したからです。その時も普通に嬉しかったので覚えているんですが
まさかこんなに涙が出るほど嬉しかったのか!時差にもびっくりしました(笑)
小さなまごころが時を経て届くことってあるんですね。
そんな体験をして私は、届くのは時間がかかっちゃうことがあるんだ~と
届かないからやらない、じゃなくて届くかもしれないから発信していようと思ったわけです。

近所の人が私を見て「おはよう」っていうのも、知人に会った時に「どうしたのよ」と心配されることも
近所の猫に「にゃー」って挨拶されるのも、全然知らない人にぶつかって
「すいませんノ( ´ー`)」「こちらこそ(´ー` )ゝ」なんていうのもとても嬉しい事だったんです。

やっと開いた扉の向こうに小さな小包がいっぱい届いて溜まっていた…という感じでしょうか♪

時差体験の数ヵ月後、もっとわけのわからない経験をしました。
友達と数人で出かけたり遊んだりがそれまでになく楽しかった。
毎日が幸せでした。ワクワクしました。それまでと変わらず泣いたり笑ったり
疲れたり(+_+)死んだり(゜-゜)しました。寂しい日も相変わらずあります。
でも、なぜだかスコン…と「ずっと心にはびこっていた不安」は無くなっていました。
なぜなのか?と今は別の意味で自問自答する日々を送っています。

現実の状況と比例しない、満たされた感覚をずっと否定して煮詰まってきていたのに、
今度は夫が好きな人が出来たからと言って家を出て行きました。
おかしいのです。私の頭がとうとうおかしくなったのでしょうか。
混乱し、悩み、泣いて苦しんだりしているのに、根底が幸せなんです。
行き着くのが「夫が幸せであってほしい」という願いです。
いつ、普通の女性のように「不倫相手から夫を取り戻したい!」とか
「夫を取られた惨めな妻」とか悲惨な思いに囚われるかとビクビクしながら待っているのですが来ません(笑)
もう無いです。離婚して夫も結婚してしまいましたから。数日前のことですよ~
私ってのんきなんでしょうか、馬鹿なんでしょうか。(*゜ー゜)(*。_。)(*゜ー゜)(*。_。)ウンウン

謎です…

子供達が一番かわいそうでした。とことん話し合い、泣きあいました。
時間をかけて現実を受け入れました。傷になっているかもしれません。
でもあんたたちはちゃんとした愛から生まれてきたんだよと言ってあるし
お母さんはお父さんが好きだ、と言ってあります。
取り繕ったことじゃなくて本当のことですからね(*'ー'*)♪

それから夫が混乱して私に攻撃をしかけてきたら「私は子供達を傷つけたくない!あんたとも争いたくないんじゃー!!!」と喧嘩もしました。
夫が混乱したのも私との絆が切れてしまうという悲しさからだったんでしょうか。
「私達、ソウルメイトだよね」と口に出して言ったとたんうわわわわー!っと涙が出てきました。
夫はそれを見て安心して帰って行きました。それ以来夫は混乱しなくなりました。

まだどこかで「間違ったことを思い込んでいる」のだったらどうしよう?((((;゚・゚))))
と疑ってしまうんですが、どう自分の心に問うてもどこかスッキリしていて後悔は無い様子です。

「悲しみセンサー」は今はもう「悲しみ」だけをキャッチすることは無くなりました。
人が感じている「幸せ」も「喜び」もセンサーに沁み込んできます。お得なのか損なのか…まだまだわかりません。
今まで私が苦しかったのは、本当に幸せな人が周りにいなかったからかもしれません。

ぴ子は、大好きな人や大好きな事がいっぱいで幸せです♪

周りのたくさんの人に感謝しています。みんなと嬉しい小包をたくさん交換しあいたいな~(*^^*)
それが私のやりたいことです。今はちょっと神様の事好きかもしれません。
でも神様がやろうとすることがたまによくわからない(゜_。)?


と、いうことで「ぴ子」って何だか変な人です。  (ぴ子ってこんな人 終)

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ブログ開設時(2006年11月)に書いたもので3ページにわけてありましたが、整理しました。(2007年6月)


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