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朝日新聞 特派員メモ 09.10.29
離婚率ではつねに欧州連合(EU)で最上位組みのベルギー。周りも「バツ1」「バツ2」は珍しくないが、別れた男女のその後の子育てへのかかわりぶりには驚かされる。子どもが父親と母親の家を週単位で行き来するのが当たり前なのだ。 06年の法改正で父母が子どもと平等に過す交代同居制が基本になったからで、離婚後に判事が分担ルールを決める。 現実には、母親の家をベースに、平日は週の前半か後半、でなければ決まった曜日だけを父親宅で過し、週末は隔週で、というパターンが多い。勉強や遊び道具を抱えての大移動で子どもは落ち着かないのではと思うが、慣れてしまうようだ。 親の方も出張や夜の外出の調整でまめに連絡し合わざるをえず、「さんざん言い争って別れた夫なのに」と友人にこぼす。大変なことは多いだろうが、責任ある父母として関係を保っていくのは悪くない。 別の男性は、成長した子どもたちの大量のおもちゃ類をまとめて中古市で売る日、前妻と元妻が手伝いにくるという。「仲がいいんですね」と言うと「一財産だから、買った当時の相手と売り上げも折半だよ」。 親の幸せも負担もとことん分かち合うのが、この国の離婚の鉄則らしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.11.08 00:02:02
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