2008/01/15(火)23:57
映画三昧続いています(イノセント・ボイス 12歳の戦場)
年末からの映画三昧が続いています。
いちおうタイトルだけメモ書き。
・チェ・ゲバラ&カストロ
・カポーティ
・エコール
・フラガール
・イノセント・ボイス
・ブレイブストーリー
・パイレーツ・オブ・カリビアン(呪われた海賊たち)
・パイレーツ・オブ・カリビアン(デッドマンズ・チェスト)
・マッチポイント
・dot the i
・シュガー&スパイス 風味絶佳
・地下鉄に乗って
・名犬ラッシー
このうち今日はフラガールとイノセント・ボイス、
パイレーツ・オブ・カリビアン(呪われた海賊たち)を鑑賞。
中でも強烈な印象を残したのが「イノセント・ボイス」。
これは実話に基づいているそうです。
舞台は内戦時のエルサルバドル、
主人公はもうすぐ12歳になろうとしている少年チャバ。
当時は12歳になると強制的に政府軍に徴兵され、
アメリカの協力の元で軍事訓練がされていました。
彼らの生活の中では銃撃戦は日常茶飯事、
流れ弾にあたって死んでしまう子どももいます。
たくさんの夢や希望を持っていていいはずの
子どもたちの選択が政府軍か反政府ゲリラ、
いずれにしても銃を手にして
同国人同士が殺し合うことになるしかないなんて
あまりにむごすぎます。
とにかく胸が詰まって息苦しくなる映画でした。
「麦の穂を揺らす風」
「花の夢」
「チェ・ゲバラ&カストロ」
「イノセント・ボイス」
映画の中で彼らが血を流し、命をかけて守ろうとした、
あるいは手に入れようとしたもの、
自由、独立、平和、平等……
今の私たちはそれらをすでに持っているのに、
血を流すことも、殺し合うこともしないで、
この手の中に持っているのに、
その価値をあまりに知らなさすぎるし、
使いこなしてもいない私たち。
そのうえ今またそれらが危機に瀕していること、
一度失ってしまったら再び手に入れるために
いったいどれだけの力が必要になることか……
思わずそんなことを考えてしまいました。
日本もつい60数年前は同じような悲惨な思いをしたこと、
先人たちの苦しみ、悲しみの上に
今の平和や自由が成り立っていることを
もういちど深くかみしめなければと思いました。
子どもたちの目が恐怖で曇らないように、
夢や希望を描けるような社会であるように、
誰もがみんな笑っていられるように、
今年もまたそれが一番の願いになるのかな。
★★イノセント・ボイス 12歳の戦場
★★映画作品紹介