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テーマ:今日のワイン(6034)
カテゴリ:フランスワイン
南仏・ラングドックの男、ポールマス。
夕食を一緒に楽しんだ次の朝、店にやってきた。 梅雨の季節だというのに晴れていた。 もしかしたら太陽の国ラングドックの男は、 晴れ空を持って来る力があるのだろうか。 彼に向け、昨日の食事の時には話せなかった 部分に切り込んでいく。 シャトー・ポール・マスについて、なぜ 赤は、“カベルネ・ソーヴィニヨン&シラー” 白は、“シャルドネ&ヴィオニエ” といったブレンドにしているのか?と訊ねた。 それが私の考える理想の味バランスだから… といった答を考えていたのだが、 チョッと違っていた。 ポール・マスいわく、 「1990年に家に戻った。 そしてワイン造りを始めた時、 まともな状態の畑は、カベルネ・ソーヴィニヨンとシラー だけだった。あとは、シャルドネとヴィオニエが僅かに使える程度。 だから最初にカベルネ&シラーを造った。 そうするしかなかった」 素材は決まっていた。それを使って何を造るか? …という選択だったようだ。 現在は、自社・契約農家など多くの畑と原料を確保しているが スタート時点はそんな苦しい時もあったのだ。 しかし、彼の目にとまったカベルネ・ソーヴィニヨンとシラーは、 樹齢も高く、素性の良いものだったのである。 スタート以来、彼のワインは好評を博し、 どんどん売れていくようになったのである。 ドメーヌ・ポール・マス カベルネソーヴィニヨン-シラー[2004] 1,350円 (税込) きっと彼が、原点に帰るワイン。 そして南仏に我々が求める味の典型。 飲み応えあっておおらか、 豊かなタンニン、それほど前に出ない酸味、 旨味に満ちた気の張らないバランス。 もしかしてこのワイン、 クールなポール・マスにとって アルバムの昔のページをめくるような… そんな存在かも知れない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年08月09日 15時09分33秒
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