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テーマ:今日のワイン(6034)
カテゴリ:フランスワイン
つい「南仏」…という一言で片付けてしまう
ラングドック&ルーション地方だが、 広範囲に渡って造っているため、 生産されるワインが持つテロワールは大きく違う… とポール・マスは言った。 コトー・デュ・ラングドックは、海洋性気候。 穏やかで温暖な気温、豊かな日照。 一方、リムーはかなり内陸に入り、 標高が高い上に盆地で、寒暖差が激しい。 完璧ではないにせよ、大陸性気候に近づく。 ラングドック地方で唯一の白専門AOC、 その気候から、1993年にシャルドネも 認められるようになった地区。 ポール・マスが造る中でも最も注目すべき白は、 ここから生まれる。 自分の本拠から離れている為、 醸造はリムーで行われる。 葡萄の選別を極めて厳しく行い、 仕上がったワインをさらに三段階に厳選、 最もレベルの高いワインを8ヶ月オーク樽貯蔵。 年産1000箱を切る生産量しかできない 厳選されたワイン。 「ワイン王国」で過日、2000円以下の ベスト・バイに選出されているのも頷ける品質。 トワーベー・オーモン 白 [2004] ジャン・クロード・マス (ドメーヌ・ポール・マス) 1,512円(税込) ラベルが派手なワインは怪しげだ… という前に御一飲を。 シャルドネの持つ味香をふんだんに楽しめる上に、 巧みな樽使いを感じる事ができる。 オレンジ、ナッツ、バター、ハチミツ、 ロースト香、オークの香… まったりとオイリーな舌触り、 しっかりとしたボディ、なめらかに続いていく余韻… ゆったりとした時の流れの中、 南仏の太陽が山の斜面に当たる。 その刻々と変わっていく姿を描き上げた アンリ・パウエラの作品がエチケット。 グラスに注がれた黄金色の液体を揺すれば 目の前にその風景が浮かんできそうに感じる。 コストパフォーマンスに優れるポールマスのワインの中でも、 白ではトップと言って良い味わい、 それは、ラングドックの中でも少し個性的な リムーのテロワールを生かし切っているからこそ 生まれ得るのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年08月09日 15時12分45秒
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