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テーマ:「愛」・「命」(2758)
カテゴリ:友人について
以前のブログで私の友人のことを書いた。
離婚して子供3人を女手ひとつで育て、新しいパートナーと出会って生活を始め、妊娠。 その喜びもつかの間で、妊娠と同時に子宮がんが発覚。 産むか産まないかずい分悩んだ彼女。 でも、産むことを決意し、がんがあるところを切除する手術をした。 しかし、まだ切除した部分にがん細胞が残っていて、どうしたらいいのか悩んでいた。 今日そんな彼女から電話があった。 「来週、帝王切開で子どもを産むよ。」と。 そして、こう言った。「子宮も取ることにした。」 妊娠経過は順調で、幸いにもがんはそんなに進行していなかった。 子供が3人いるし、再発の心配やこれ以上入院して家を開けられないから、今後のことも考えて思いきって子宮を取る決断をしたと言う。 パートナーも十分理解した上だ。 大変な決断だったと思う。 でも、よかった。パートナーが理解してくれる人で。 私も出来るなら子宮を全摘したほうがいいと思っていた。 もちろん、そんなことは彼女には言ってない。 でも、彼女は今度4人目を産むにあたって、自分が長生きしないといけないことを考えたのだろうと思う。 帝王切開の日は、準夜勤務。 私がしっかり赤ちゃんを守るからねと言うと、彼女は嬉しいと言った。 でも、彼女からこんな話を聞いた。 外来で入院予約をして、入院日を知らせるのは、その病棟の師長。 つまり、私の上司。 上司が彼女の家に電話した。 彼女は少しでも子どものことが気にかかるから、入院日を短くしたかった。それを言うと、「そんなことこちらに言われても。」と軽くあしらわれたそうだ。 指定された入院日も子どものの卒業式と重なって、昼過ぎの入院でお願いしますと言うと、そんなの聞けないと言われたとか。最後には「とにかく12時30分までにきてもらわないと知りませんからね。」と言ったそうだ。 上司なら、言いそうな言葉だ。 でも、スタッフに言うならまだしも、患者さんに向かってそう言うなんて信じられない。 それ以外にもいろいろ言われたそうで、そんな病院に入院するのが不安だと言った。 情けないなあ。 部下として、本当に辛い。 とにかく、私が出来る限りのことはするから、頑張れと言って電話を切った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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