諏訪湖のほとり(山岡弘道ノート)

2010/02/12(金)13:35

「ホサナ舎」新刊、「塩澤敏子歌集、夕陽」 画像付

短歌(45)

「ホサナ舎」の新刊書ができましたので、掲載させていただきます。 卒寿になられた塩澤さんの、いままで詠み溜められた短歌252首が載っています。 * 夫(つま)の声に誘はれて出づる夕涼み川面に低く平家蛍舞ふ * 温室よりチャイムの音の澄み聞こゆ元旦の一日静かにくれて * 咲き初めし山茶花も活けひさびさに迎ふる友をうきうきと待つ * 時雨晴れ仙丈岳に雪見えて伊那谷の冬日々迫り来る * 亡母(はは)織りし紬の着物解く指に直に伝はる母の温もり * 五万鉢の花出荷終へ教え子の待つブラジルへ息は発ちゆく * 学び舎へ孫ら次つぎ帰り行き夏も終わりか吹く風涼し * 長寿して曾孫と遊べる幸せを黄泉の国なる夫(つま)に傳へむ 家族への愛、家業の大規模農業のこと、周りの豊かな自然など、衒うことなく、しっかりとした短歌が詠まれています。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る