2013/06/06(木)12:41
橋本紡 半分の月がのぼる空6まで読了
この本は息子の私に対する推薦図書で昨年秋に5巻まで読んだのですが、最終話6巻は先程読み終わりました。カテゴリーとしてはライトノベルで、本の表紙も漫画です。
私のような大人が買うような本ではないのですごく新鮮でした。
内容は主人公の高校生男子の視点で描かれた純愛ストーリーです。男の子視点が面白く、繊細な感情を丁寧に描いています。病院という舞台の細部も描かれています。また登場人物のキャラが立っていて魅力的なのが印象的でした。
5巻でエンディングで、6巻は追加版ですが、学園モノとして6巻も面白かったし切なかったです。
作者の橋本紡さんのブログも見てみましたら、2013/4/17に驚きの告白が綴られていました。
抜粋
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公的な統計によると、日本の二十代、三十代の三割ほどは、未婚のまま生きていくそうだ。子供を持つ人間は半分くらい。この国、日本においては、子供を持たない人々が多数派になろうとしている。~傾向は鮮明だ。市場は嘘をつかない。現実を反映する。男女の関係を描いた小説は今、まったく売れなくなった。家族を描いた小説は今、まったく売れなくなった。大人を描いた小説は今、まったく売れなった。
~丸太橋を渡り続けているうち、いつか落ちるだろうとは思っていた。
本当に残念なのは、丸太橋を渡ったその先、土地が、さして魅力的に思えなくなってしまったことだ。パートナーを持たず、子供を持たず、ただ自分だけを見ている人たちがいる土地。僕はそこに住みたいとは思わない。
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橋本紡さんのブログ
世の中がおひとりさまの時代になっていることは実感しています。
でもだからこそ家族愛や大人の小説の再ブレイクを願っています。
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