祭典へのつぶやき

2024/05/02(木)08:57

世界初、「振り子装置」と「車体傾斜装置」備える 安全重視で開発中止(北海道新聞電子版)

札幌市を初めとする北海道の話題(1190)

クリックしてください。 ☆モブログランキング☆ JR北海道は、 開発を中止した新型特急用ディーゼル車「285系」の 試作車3両について、 検討を進めてきた検査車両としての活用も断念した。 車両の改造に多額の費用がかかるためで、 JRが技術力を結集して開発した次世代型特急車両は 日の目を見ることなく、 廃車になる見通しだ。 2006年に開発が始まった285系は、 「振り子装置」と「車体傾斜装置」の両方を 搭載するなどした世界初の車両。 カーブでのさらなる高速走行を可能としたことで 所要時間の短縮が見込まれ、 JR北海道は北海道新幹線の開業後に 札幌―函館間の特急列車としての 運行を予定していた。  しかし、 2011年の石勝線列車火災事故以降の相次ぐトラブルで、 JRは高速化より「安全最優先」を余儀なくされた。 2013年秋に始めた特急の減速運転で、 速さが売りの285系を走らせる意味が薄らいだほか、 安全対策への重点投資が必要になったため、 島田修社長は2014年9月に285系の開発中止を発表した。 一方、 同時期に納入された試作車3両については 「軌道や電気設備を調べられる  『総合検測車』にしたい」(島田社長)と転用を検討してきた。 ただ、 285系は従来型より構造が複雑なため、 検査車両への転用には 「多額の費用をかけて  改造する必要がある」(JR関係者) と判明した。 厳しい経営状況が続く JRが改造費用を捻出するのは難しく、 社内でも 「新しく検査車両を購入する方が安上がりだ」との 指摘があったことから、 JRは検査車両としての活用も断念。 今後、 札幌市内の苗穂工場に保管されている 試作車は廃車になるとみられる。 JR北海道広報部は北海道新聞の取材に対し 「検測車への転用は、  車両構造上極めて困難なため実施しない」と認めつつ、 「今後の活用法について  検討している最中にある」としている。 JR北海道の特急車両は車齢30年以上と 老朽化した「183系」が34両あるなど、 車両更新は待ったなしの状況。 JRは既存の「261系」の製造を続け、 183系から順次置き換えることで 車両数を確保する考えだ。 JR北海道によると、 285系の開発にかかった費用は およそ25億円という。 (北海道新聞電子版・4月27日付けの記事より引用しました。)

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