私には、5歳上の姉が居ます。

姉と初めて会ったのは、小学3年生くらいだったかな。

肩くらいまでのセミロングの髪に、ボンボンをつけた可愛らしい女の子でした。

でも、素直に『おねぇちゃん』と呼ぶコトは出来なかった。

照れとか、そうゆうのじゃナィ。

確かに、歯痒さみたいな思いはあったケド、それ以上に憎悪感に似た思いがあった。

『お姉ちゃん(?)は、何で捨てられなかったの?』

姉が憎かった。

施設を出て、3ヶ月ほど姉と一緒に暮らした。

ずっと離れていたせいだろうか、姉は『お姉さん風』を吹かせるコトが多かった。

それが、また腹立たしかった。

『今さら遅いよ』

そう思うコトしか出来なかった。

姉は感じていたのかな?

私が感じていた姉との溝や、壁を。

今は姉に対して憎悪感はナィ。

でも、姉に対して『家族愛』というのは、今もナィ。

私と姉の間は少しづつ変わっていってる気がする。

イィ意味で変化してきたと思う。

姉は、今でも時々『お姉さん風』を吹かせるコトがあるけれど、

今は、そんな姉の行為が可愛らしく思えたりする時もある。



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