『日本ポップス伝』ポップス篇> A「人生劇場」> B「誰よりも君を愛す」 > C「南国土佐を後にして」or「古城」 > D「黒い花びら」 > の4曲が流行していたのが1960年前後。 では、この頃の〈左派〉と言えばカバーポップスではないでしょうか。欧米のポップスに日本語詞を付けて日本人が歌ったもの。 その流れで生まれたオリジナルが「上を向いて歩こう」(中村八大)で、この系譜で宮川泰、村井邦彦、筒美京平、さらにビートルズ以後の流れで、バンドで自作自演の経験がある井上忠夫、大野克夫などにつながる路線が見えてくると思います。 「日本ポップス伝」で取り上げられた古賀政男からの「演歌」の系譜に対する服部良一の「東京ブギウギ」からはじまる系譜ですね。 これらの作家の特徴は欧米のサウンドをわりとストレートに、かつリアルタイムに導入して行くことですね。 そして大瀧さんが「ポップス伝2」指摘しているもう一つの流れとして次のようなグループがあります。 「花」(女声合唱)「からたちの花」(藤原義江)「早春譜」(鮫島有美子)「浜辺の歌」(鮫島有美子)「柳子の実」(東海林太郎)「森の水車」(高峰秀子)「山小舎の灯」(近江俊郎)「白い花の咲くころ」(岡本敦郎)「あざみの歌」(伊藤久男)「雪の降る町を」(高英男)「水色のワルツ」(二葉あき子)「ここに幸あれ」(大津美子)「夜明けのうた」(岸洋子) クラシックをお手本にした唱歌からはじまって、国民歌謡、NHKのラジオ歌謡へと、作られ、聴かれたつづけた系譜です。 これの特徴は既存のプロの作家が書ききれない純真で清潔感のある曲だとされています。 わたしは加山雄三もこのグループに入ると思っています。 それでオンエアこそされませんでしたが、この流れに続くものとして大瀧さんは、小坂明子の「あなた」をあげていました。 「演歌」の流れとポップス系の流れ、以上の流れで歌謡曲をだいたいは捉えることができるのではないでしょうか。 (ただし70年代まで)のという( )付きですが。 第10講 『歌謡曲の構造』その1へ ジャンル別一覧
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