小津は映像*の魔法使い
画像は小津安二郎監督の映画「秋日和」のパッケージです。 03年のDVD化の時にあらためてデザインされたもので、オリジナルのタイトルロゴは白一色です。 でもこの赤をポイントとして使用するのは小津美学の一つ。 次の画像は「秋日和」のタイトルロール。笠智衆のクレジットもこのとおり。 もちろん養父正一さんのアートディレクションではありませんが、『ロンバケ』のタイトルロゴと通じるものを感じてしまいます。 ほらね。大滝詠一/ロング・バケイション(20th Anniversary Edition)お次はクレモンティーヌの『アン・プリヴェ ~ 東京の休暇』というアルバムのアートディレクション。 クレモンティーヌ/アン・プリヴェ~東京の休暇ジャケットはこちらこれは信藤三雄さんのディレクション。 この増上寺と東京タワーは映画「秋日和」のに冒頭から登場するロケーションなんです。 次は「秋日和」と同じようなアングルでわたしが05年にケータイで撮った画像です。 一コマ観ただけでそれと解る「小津様式」。非常に優れたサウンドクリエイターの作品を一瞬だけ聴いて、それと解るのに、ある意味似ています。 最後はこちら。高橋幸宏のアルバム、『LIFE TIME,HAPPY TIME 幸福の調子』 ジャケットはこちらこれはそのライナーの中の一枚。これも90年代の売れっ子AD信藤三雄さんのディレクションでした。「小津様式」、当時はCMとかにも多かったですね。 次はわたしが03年に鎌倉で撮ったシャメです。 こんな路地は映画「麦秋」に出てきます。 浄智寺の近くにあったという小津邸跡へ行ったり、小津と小津の母が眠る円覚寺で墓参りしたりしました。マニアでしょ。 小津映画と鎌倉には、古きよき日本の「品格」のようなものと大人の余裕みたいなものを感じます。また行きたいなぁ。