2014年03月06日

太陽光発電 シャープ製I様発電所との比較に思うこと

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 I様発電所 と 比較検証 するのはこれで2年連続となります。


愛知県岡崎市にある 「I様発電所」 と、

愛知県名古屋市の 「へいくろうHIT発電所」 の、2つの発電所の発電状況を比較検証してみます。


2年続けて比較検証をしていたら 「 メーカーの性能差 」 を強く感じる傾向がでました。

おもしろかったので、今年はその辺りも少し掘り下げてみましたので、かなり長いですが、ぜひぜひ。

 ( 昨年の比較はこちらから 右矢印 太陽光発電 シャープ製との比較2 )






最初に I様発電所 の概要です。

DSC01718.jpg   



同じ愛知県に位置し、へいくろうHIT発電所より南東へ20kmほどの場所にあります。

シャープ製の多結晶のパネルで、160W × 22枚 で 3.52kW  です。

屋根はほぼ真南を向き、太陽光発電を行うには絶好の環境です。

オール電化で深夜電力プランでもあり、とても効果的な使い方をされています。


I様発電所の2013年の発電量を確認させていただきました。

2013年の発電量は 4750kWh でした。

( 1kW換算 → 4750kWh ÷ 3.52kW = 1349kWh )

1-6.jpg    2013年1月~6月



7-12.jpg    2013年7~12月








そしてへいくろうHIT発電所の概要も。

20130503.jpg    


SANYO製のHITで、230W × 24枚 で 5.52kW です。

I様発電所より2kWほど容量が大きいです。

屋根は南西西向きで、ちょっと残念な向きなのです。


2013年の発電量は 8072kWh でした。

( 1kW換算 → 8072kWh ÷ 5.52kW = 1462kWh )

DSC00382.jpg






それでは二つの発電所の 発電量の比較 です。

2013比較.jpg


2つの発電所はパネルの容量が異なりますので、発電量を1kWあたりに換算して比べています。

青色がI様発電所の換算数値、肌色がへいくろうHIT発電所の換算数値です。

一番右端の黄色の欄 比較 は へいくろうHIT発電所の発電量 ÷ I様発電所の発電量です。

年間を通した発電量の比較で、へいくろうHIT発電所の方が 108.4% の発電量となりました。

( 1462.3kWh ÷ 1349.4kWh = 1.084 )  





ですが、上の表をまとめていて、この他にもいくつか気が付いた点がありました。



ひらめき1.屋根の向きが違うのにこの差は何故?  (@_@;)

パネルの向きがI様発電所の真南に対して、へいくろうHIT発電所は南西西です。

シャープのHPによれば、この場合には 4% の影響が出ると記載されています。

シャープHPより、設置条件

屋根の向きの影響は必ず受けているはずです。

なのに、へいくろうHIT発電所の方が、発電量が多いのは何故?





ひらめき2.春から夏にかけての発電量の差は何故?  (@_@;)

上の表の一番右の欄 比較 に注目です(黄色とオレンジの箇所)。

オレンジ色に着色されている箇所は、発電量に 10%以上の差 がある月です。

発電量が多くなる春~夏にかけてが ほぼ毎月オレンジ色 なのは何故?




ところで上の ひらめき1. と ひらめき2. の2つの傾向、実は2012年の数値比較でも同じ状況なのです。

I様発電所との比較2012.jpg





なぜこうなるのか?

おもい当たるのは パネルの違い です。

長くなっていますが、このまま 追及 を続けます。



へいくろうHIT発電所はHITと呼ばれるパネルを使っています。

パナソニックのHPではHITの特徴が記載されています 右矢印 発電量トップクラス※HIT

中でも注目はここ 右矢印 暑さへの強さをデータが実証


更に注目はHP中のここ 下矢印 ( 温度補正係数に関する記載を抜粋 )。

DSC00384.jpg


※赤線の箇所、特に注目は 6~9月 11.6% の記載です。






同じことをシャープのHPでも探してみました 推定発電量の算出について

DSC00387.jpg


※赤線の箇所、素子温度上昇による損失で 6~9月 20% の記載です。




I様発電所で採用の、シャープ製の多結晶パネルと、へいくろうHIT発電所のパネルとでは、

その発電量にたくさんの差がでることが納得できる記述ではないでしょうか?


※どういうことを言っているのかと簡単にいえば、太陽光パネルって、暑さに弱いんですってことです。

寒い冬は発電に温度の影響はあまりないけれど、暑くなるとドンドン発電能力が落ちますよってこと。

その弱さに パネルによって差 がありますよってお話です。

HITは夏は発電量が11.6%ダウン、シャープの多結晶パネルは20%もダウンってことです。


パネルの容量が同じ1kWだからと言って、どんなパネルでも発電量は同じではないってことです。


※温度損失以外にも、発電量の差になる原因は複数ありますが、今回はここに着目です。





ですが重要な注意点があります。

それは、だからといって、シャープ製の多結晶パネルが、HITパネルに

トータル性能で絶対に劣るとは、必ずしも言えないということです。

たくさん発電するという点ではHITが優秀なようですが、例えば購入価格が安いとか、

例えばシャープ独自の Webモニタリングサービス なんていう羨ましいものもありますから。 

このWebモニタリングサービスはホント羨ましいと思いますよ。

よく耳にする、外国のメーカーのモジュール25年保証とかよりも、個人的には価値があると思います。





まとめます。

今日言いたかったことは3つあります。

1.発電量は正常に発電しているかどうかを、定期的に確認する必要がある。

  ( I様発電所の発電量と、毎年こうして比べることで、お互い正常であることが確認できます )

2.パネルによって発電量には差がある。

  ( 新しく太陽光発電システムの導入をお考えの方は、特に悩むところですかね? )

3.多く発電できることが、一番良いパネルではない。

 ( 屋根に載る容量とか、値段とか、安心とか、工事会社さんとかありますからね  )



その内に更に特集企画しちゃうかもです。

もしも、自分の家のパネルを再検討するなら、どこのメーカを選ぶのか? なんて妄想企画ね。



今日も最後まで、ありがとうございました  <(_ _)>



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最終更新日  2014年03月06日 23時27分29秒
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