希望の椅子 ~年度初め恒例懇親会~
新年度前後の行事として恒例となってきた「希望の椅子(=頚髄損傷の会)」の懇親会。今年の参加者は去年より少なめ。奈良の美男子兄弟のN家と滋賀のおしどり夫婦W家以外は全員が東海圏在住のご家族でした。気温差が激しい今春。体調を崩して参加をやめた方もいたようです。また、中には歯医者に行った時に介護に慣れていない看護師が診察台に移乗をしようとして上手く出来ず看護師さんと一緒に倒れて怪我をして来れなくなった、という方もいました。なんて災難でしょう!歯科とはいえ、治療に行って怪我をさせられたのではたまったもんじゃないですよ・・・。一人での移乗が不安なら助けを呼ぶとか、事前に自信がない旨伝えるべきだと思います。絶対通院で付添っているのは介護に慣れたヘルパーか家族なのですから。介護において「なんとかやれそう」は非常に危険です。さて愛知での希望の椅子の会をする際は確実に大府市の「あいち健康の森センター」で行われます。何十台もの車椅子が集合することになるのですがたくさんの車椅子が入れる施設は実はあまりありません。体育館などは以外に車椅子立入禁止だったりします。(床が痛むから・・などの理由だそうです。)また、車椅子がOKでも、そこでの飲食は禁止だったりします。懇親会って、メインはワイワイしゃべりながら食べる昼食なのに・・・飲食禁止ではね・・・という事である程度の広さがあって車椅子OKの施設はココぐらいしかないのです。どこかもっと安いところあったら是非教えてください。合同リハビリ会の時は総勢150人を超えます!それだけの人間が入れるキャパで出来れば宿泊施設もありバリアフリー設計なところをご存知なら是非!!さて、話は懇親会にもどします。毎度ながら皆さんのリハビリ近況報告を聞くと「ええええええーーーーっ!?!?」と驚くばかり。「リハビリに対する熱意」とか「意識の高さ」はいつもバリバリ感じます。これは実際、会に参加してメールとかじゃない、生の声で情報を交換し合ってこそのもの。生のセッションから受けるパッションというか・・・。自分を奮い立たせるには十分な刺激を与えてもらえます。しかし私がいつも刺激をもらうのは「リハビリ」というそんな1つの項目についてだけの話ではなくてもっと広いもっと大きい「生きる力」とか「家族愛」とか「親力」とかそういう部分なんです。皆さん、家族の絆が凄いんです!例えば私は同年代なので本当に尊敬しているのですがご主人の介護を中心にしながら仕事をして家庭を支え小さな子どもを育て休む間もなくリハビリと家事をこなす方がいます。・・・なんてガッツウーマンですか!ちょこっと子どものロケについて行っただけで「疲れた~」と発熱してるアタシはなんて駄目な母なんでしょうか。なんてペラペラした薄~い母親なのでしょうか。そして、こちらのご家庭のお子ちゃま達はまだ就学前なので幼いのですが(太郎や次郎より下)ちゃんと色々を解っているし、見ているし、考えているんです。リハビリの時間になるとすすんで部屋の掃除機をかけて雑巾がけをするそうです。「お父さんが滑ったら大変だから」と、一生懸命、大喜びでするんだそうです。掃除をすることで自分のリハビリに参加しているというそんな喜びと充実感を子どもなりに感じているのでしょうね。私は思います。傍から見ると‘まだ幼いのに、お父さんが障害を負って可愛そう’と見る人もいるでしょう。私は、同じ仲間だから・・というわけではないですが全くそうは思いません。彼らにはあたたかい道徳心が自然に身についている・・というよりも確実に‘芽生えて’いるわけです。それはお父さんの日々の命がけの生き様を観ているからでしょう。そしてお母さんの、夫への子供達へのはかり知れない愛の力をシッカリ感じ、受け止めているからこその‘芽生え’だと思うのです。とても幸せだと思います。彼らには‘自活力’を感じました。太郎や次郎は自活力どころか自立力すら危うい。親(=私)も甘ちゃんなら子(=太郎&次郎)も甘ちゃんです・・・(恥)頚髄損傷でまず初めに言われるのはまず100%「一生寝たきりです。もう二度と動けません。」という医師からの宣告です。二度と動けない・・・本人と家族の絶望は何もかも恨みたくなるくらい黒くて重くて苦しいものでした。皆その同じところを通ってきた仲間。まだまだこれからもその‘同じところ’を何度も通るのかもしれませんが情報を交換できるということで励ましあったり安心できるのがなにより嬉しいことです。次回は9月の合同リハ。またみなさんとお話するのが楽しみです!! 【↓↓↓子供達は子供達で広い公園で遊んでました↓↓↓】 この会のおかげで、全国に知り合いが出来ました!