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テーマ:AI(91)
カテゴリ:動画
今回紹介するのは、AI絵画に関する動画です。
主題はズバリ、絵師は将来生き残れるのか、です。 ●その1 作家目線 山田礼司 切り抜き「お絵かきAIの進化と絵師達の生存戦略」によると、 https://youtu.be/pTAiIXJMdGw ・漫画のアシスタントがいらなくなる ・アナログが見直される ・AIを道具として使える者が新しい潮流となる ・AI絵画が正解とされるなら、絵師はAIに再現されない不正確で対抗、その人にしか描けない絵を描く ●その2 批評家目線 岡田斗司夫 切り抜き「人の仕事が奪われる時代がやってきた」 https://youtu.be/ni6M4ShYM_Y ・機械は進化し、コスト面も考えると、人類は勝てない。映画のCGがその例 ・いつの時代も機械にできないことで勝負してきたつもりだが、生き残ったのは、よっぽど才能のあるごく一部の人だけ。 ・映画もアートもアナログにこだわったとして、喜ぶのは一部のマニア。多くの消費者は、量産的なAI製品でこと足りる。 こうして見ると、山田氏と岡田氏がAIがもたらす未来に対して、やや対象的なのがわかります。 作家や職人=生産者と、批評家=消費者の違いというところでしょうか。 消費者は過去の商品や記録から、未来の生産者の力量を推測します。オリジナルっぽい物で大体満足すると述べます。また、本当にオリジナルが必要な人は一部との考えも否定しません。 一方で、生産者は確かに初めは機械に脅かされ、上手く道具として使いこなせず、期待はずれに終わる祖母もあります。しかし幾度となく機械と格闘することで、その手綱を掴み、操縦し、ある日想像以上の結果を提示してくれます。 つまり人間は機械を上手く使うことで、消費者を満足させるようオリジナルを複製し、大量生産しつつ、さらなるオリジナルを生産し続けていきました。 例えば映画。 AIにスピルバーグっぽい映画を作ることは可能かもしれません。 しかし、スピルバーグより面白い映画をAIが作れるかは、ある意味、AI自身もデータにない、未知の表現を生み出す必要があるかと思います。 その未知の表現とは、作家の思想を背景とした表現、作家にしかわからないこだわりの部分です。 あのプライベートライアンのオバマビーチシーンや撮影技法。全てスピルバーグの思想があります。 なぜそのようにスピルバーグが撮るのかまで理解しないと、AIが作ったことにはなりません。まだAIは道具です。人間に勝てません。 あるいは漫画。 ドラえもんっぽい話は、AIに作れると思います。 しかし、藤子不二雄は私たちの想像しえない未来を描く作家です。AIが良く出来た話を作ったとしても、彼の新作としては認められないでしょう。AIがドラえもんくらい、ちゃんとのび太のことを理解した上で活躍する作品ならまだわかりますが。 あるいは歌手。 例えば二年ほど前公開された、AI美空ひばり。 岡田氏の論調でいくと、まだ最初の段階なので色々違和感はあるでしょうが、そのうちAI美空ひばりもアリになりますよ、となります。 確かに一定の層には受けるでしょう。しかし、その後、アレはどこ行ったのか、 真剣に美空ひばりを復活させようと、ちょっと狂った考えでもなければ、AI美空ひばりなんて完成できないと思います。 その狂った感性こそがAIを越える人間の勝機では、と。 話を戻すと、AIに関しては大方、二分する考えがあるのではと思います。 作家=アナログ=AIを道具として利用、対、消費者=AIで事足りる大衆層。 両者の越えられない壁。 映画「ジャスティス・リーグ」に関する態度が似ているかもです。 作家性をないがしろにした、マーケット重視の制作者はやがてAIの奴隷になるのかもしれません。 人間の敵はAIではなく、作品の作家性を理解出来ない、ただのものにしか見えない人間の方だと思います。 結論として、複製やそれっぽい絵柄の作画であれば、AIに仕事を奪われると思います。他方、その分野以外の仕事を開拓すれば仕事はあると思います。 そこは対人間同様、自分の作家性、自身のこだわりを表に出した競争ではないでしょうか。😌 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 9, 2022 04:53:54 AM
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